ここで紹介する海外ドラマは、今や一大潮流となった韓流は除外しています。韓流作品については別のページにまとめておりますので、そちらをご参照ください。本記事では、基本的に完結済みの米国ドラマを中心に、「面白さ」と「深さ」の両立を重視した作品を厳選して紹介します。
記事の質を保つために投稿はあまり早くありませんが、その分一作一作にしっかり言及しています。時間を無駄にしたくない方へ、心からおすすめできる内容です。
Contents
『宿命の大統領』(政治サスペンス/リーダーシップと誠実さ)
米国議事堂を標的とした大規模テロの結果、閣僚の一人が突然大統領に就任することに──。
その人物は、もともと更迭寸前だった住宅都市開発長官、トム・カークマン。何の準備もなく国家のリーダーを担うことになった男が、さまざまな権力構造と向き合い、時に揺れながらも国を動かしていく姿が描かれます。
緊張感のある展開と人間味あふれる描写、そして倫理と信念を問い直すドラマです。
▶ 詳しくは【気骨あるヒューマン海外ドラマ『宿命の大統領』|ネタバレナシで詳細解説】をご覧ください。
『Sex and the City』(ラブコメ/女性の生き方と社会背景)
ニューヨークで活躍する4人の女性を描いたラブコメディーですが、その魅力は恋愛やファッションに留まりません。
この作品は、9.11の米国同時多発テロを挟む時期に放送されました。そんな時代背景のなかで、女性たちがどう「日常」を生きたかが、軽やかな筆致の裏に深く刻まれています。
コメディという枠を超え、時代と社会を映す鏡としての価値もある名作です。
▶ 詳しくは【And Just Like That…を含むSATCの全てがここに!】をご覧ください。
『ブレイキング・バッド』(クライムドラマ/倫理を超えて開花していく人間心理)
高校の化学教師が余命宣告を受け、家族の生活費を稼ぐために麻薬製造に手を染める──。
しかし始まりは正義感だったはずの行動が、彼の中に潜む野望や支配欲を次第に目覚めさせていきます。
倫理と快楽、正義と暴力。その境界が崩れていく様を描いた傑作であり、脚本・演出・演技の三拍子が揃った圧巻のドラマです。
『STAR TREK:ディープ・スペース・ナイン』(SF群像劇/共同体と信仰)
広大な宇宙を旅する「トレック」ではなく、宇宙ステーションに滞在するという独特の設定で描かれる本作は、”トレックしないスタートレック”とも言われます。
惑星ベイジョーのそばに位置するステーションDS9には、多様な文化や信仰、過去と向き合う人々が集います。
戦争、外交、信仰、共同体──そのすべてが詰まったSF群像劇の傑作です。完結済みなので安心して視聴できます。
『デクスター』(クライムサスペンス/内なるモンスターと倫理の境界)
マイアミ警察の鑑識官が、実は自らも連続殺人犯──という極端な設定で描かれる衝撃作。
主人公デクスターは、明晰な頭脳と独自の倫理観を持ち、社会のルールからは外れていても、ある一線を越えない「自己流の正義」を貫こうとします。
その仮面をかぶった日常と、制御しきれぬ衝動とのあいだで揺れる様は、観る者に強い没入感と不安定な感情を呼び起こします。
まとめ
本ページでは、ストーリーの完成度とテーマ性を両立させた基本的に米国の完結済みドラマを5作品ご紹介しました。
どれも単なる娯楽作品ではなく、「観ることで何かを考えたくなる」タイプの物語ばかりです。
今後、これらの作品に関する詳細レビュー記事を順次公開予定です。
興味を持たれた作品があれば、ぜひ個別記事もあわせてお読みください。
📚 他トピックの記事は下記よりご覧いただけます:
▶ 【当サイト内記事のトピック一覧ページ|最上位ページ】