2025年GW|城ヶ島外回りから相模湾へ 富士山を眺めるソロクルーズ記

2025年5月3日は好天に恵まれました(2024GWのクルーズ記事はコチラをクリック)。久しぶりに相模湾から富士山を眺めたくなり、そういえば三浦半島の先端にある城ヶ島を外回りしたことがなかったと気づきました。ちょうど良い機会なので、それも試してみようと、OM-1に8-25mm F4.0+PLフィルターを装着して愛艇 Merry Fisher 895 Sport に飛び乗りました。思い立ってすぐ出航できるのが、海上係留の素晴らしいトコロです。(海上係留と陸上保管との比較記事はコチラをクリック

三浦海岸と呼ばれる金田湾の沖では、風と戯れるヨットたちが走っています。富士山を背景に、思わずシャッターを切りました。(写真1)

三浦海岸の沖で遊ぶヨットを富士山を背景に撮影
写真1 三浦海岸の沖で遊ぶヨットを富士山を背景に撮影

ついでに、自艇の反対側でも、房総半島を背景に風と戯れているヨットがいたので撮影。(写真2)

東京湾千葉よりで遊んでいるヨットを撮影
写真2 反対側で遊んでいるヨットを撮影

城ヶ島は三浦半島の南端に隣接し、城ヶ島大橋で地続きとなっています。三浦半島と城ヶ島の間には静かな海が東京湾と相模湾を接続していて、漁港や海の駅もあるはずです。ふだんはこの海を通って相模湾へ出ますが、今回はあえて城ヶ島の外側、南側を回って出ることにしました。

写真3 三浦半島南端と城ヶ島大橋と城ヶ島と富士山
写真3 三浦半島南端と城ヶ島大橋と城ヶ島と富士山

この写真は、三浦南端と城ヶ島、そしてその間の橋を富士山を背景に撮影したもの。その後、艇は城ヶ島の南側に入っていきました。

南端を右手に見はじめると、海面のうねりが徐々に大きくなってきます。外海の気配です。エンジン回転数を微調整し、快適な速度にセットします。

こういうとき、GPSの存在は本当にありがたいものです。自艇の位置をリアルタイムで直感的に把握できることで、安心感と安全性が格段に高まります。

やがて城ヶ島の南西に回り込みます。風と海流が陸地にぶつかるこのあたりは、ややスリリング。座礁の心配がない距離を確保しながら進みますが、複雑な風と流れの影響で、艇の挙動がいつもと違ってきます。

たとえば、エンジンの回転数に対して明らかに速度が遅いと感じるときは、波の斜面を登っている最中です。逆に、回転数以上の速度が出ているように感じるときは、斜面を下っている状態。

東京湾内ではあまり経験しない感覚です。これは、軽度のブローチングが起こりうる状況と考えて良いでしょう。波の向きと自艇の進行方向の関係に注意が必要です。

とはいえ、ブローチングが怖いのは転覆につながるからであり、安全な範囲内で起こる軽いブローチングは、操船の練習にもなります。驚いたり恐れすぎず、丁寧に対応すれば問題ありません。この点はブローチングや安全管理に対する基本的姿勢の問題なので、各キャプテンが無理をせずに理性的に判断する必要があります。

船は城ヶ島の南側にでました。

城ヶ島の南側を海から眺めたのは、おそらく今回が初めてです。建設中の建物が見えましたが、それ以外は特に目を引くものはなく、写真は撮りませんでした。

そしていよいよ相模湾です。天気が良ければ富士山の全容が見える海です。(写真4)

相模湾で見る富士山
写真4 相模湾で見る富士山

相模湾に出ると、うねりは収まり、海は一気に穏やかになります。最高のクルージング日和となり、好きなBGMをガンガンかけ、大声で歌い、少し踊ったりして、心身ともにリフレッシュできました。ゲストがいるときにはできない、ソロならではの自由な時間です。

このまま初島まで足を延ばそうかとも思いましたが、快適なクルーズが続くと、逆にちょっと退屈になってきます。「今日の相模湾はこういう感じか」と納得した時点で、船を転回。帰路につきました。こうした気分次第の行動こそ、ソロ航海の醍醐味です。

今日の相模湾は風も良く、ヨットが数隻セイルを張って地球と遊んでいました。

復路の城ヶ島南西部でも、往路と同様に風と流れが複雑でした。予想通り、軽いブローチング現象に出会いました。船の安全には全く影響がない程度なので、操船練習をかねてこの海域をやり過ごしました。

思えば、金田湾に入ったのは、この船を購入した直後のまだ何もわからない時期だった事を思い出しました。その頃は安全確認の要領も分からなかったので、金田湾に入ったと認識した時に、安全のために転舵して湾から出ました。

今回はせっかくなので、金田湾の内側に入り、三浦海岸の近くまで行ってみることにしました。今は海水浴客はいない季節ですが遊泳ブイ、ウインドサーファーや定置網に細心の注意を払いながら、岸に近づきます。(写真5、写真6)

金田湾奥の三浦海岸に300くらいまで接近
写真5 金田湾奥の三浦海岸に300くらいまで接近
写真6 海岸まで最接近
写真6 海岸まで、十分な安全マージンを確保して近接

バウ(船首)に立って双眼鏡と目視で細心の注意を払い、かつ安全マージンをとって岸近くへ。十分なアンカリングスペースも確認できました。ここからなら、カヤックやSUPに電動推進機を使っての上陸も可能です。

この点を確認するのが今回のひとつの目的でもありました。
私の上陸に関する考察については、こちらの記事をご覧ください。またボート遊びの点数化についてはこちらの記事をご覧下さい。

実のところ、三浦海岸にはホームマリーナからクルマで行く方が遥かに楽で早いです。ただし、海岸近くの駐車スペースが限られ、渋滞も懸念されるため、海からのアプローチを検討していました。

ただ、夏は海水浴客の安全が最優先。実行する気にはなれません。また冬は渋滞や駐車場の問題がないため、そもそも海から上陸する必要性も薄れます。

とまあ、そんなことを考えつつ、ホームマリーナへ向けて艇の進路をとりました。

帰港後は、船外機艇ならではの片付け作業を行い(詳細はこちらの記事を参照)、次の出港に備えて整備と記録を済ませます。ふと気づけば、すっかり日も暮れていました。(写真7)

2025GW相模湾まで遠征した帰り
写真7 2025GW相模湾まで遠征した帰り

さて、ご飯を食べて、シャワーを浴びて、今日はもう寝ます。


🧭 今日のまとめ

  • 城ヶ島外回りは、東京湾とは異なる波と風の変化に富み、操船の練習に最適。

  • 相模湾から眺める富士山は、期待を裏切らない美しさ。

  • ソロ航海ならではの気ままな判断が、最大の魅力。

  • 三浦海岸への上陸ルートも確認でき、今後の遊びの選択肢が広がった。

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