初心者向け一眼カメラ用語解説 ☆ センサー・画素数・焦点距離・レンズの明るさ

はじめに|カメラの仕様を理解するための4つの用語

前の記事では、写真撮影の基本となる絞り、シャッター速度、ISO感度について解説しました。

▶ 初心者向け一眼カメラ用語解説|絞り・シャッター速度・ISOを一気に理解

今回は、カメラやレンズの性能を理解するための4つの用語を取り上げます。

  • センサーサイズ
  • 画素数
  • 焦点距離
  • レンズの明るさ

最初の二つは主にカメラ本体の仕様、後の二つはレンズの仕様に関係します。

それぞれがどのような役割を持ち、実際の写真にどう影響するのかを整理していきます。


1.センサーサイズとは?

センサーとは何か

デジタルカメラのセンサーとは、レンズを通って届いた光を電気信号に変換する撮像素子です。

フィルムカメラのフィルムに相当する役割を持ち、デジタル写真を記録するための重要な部品です。

このセンサーが生み出した信号に画像処理を加えることで、写真が作られます。

センサーサイズの種類

センサーサイズとは、撮像素子の物理的な大きさを表す用語です。

レンズ交換式カメラでは、主に次の3種類が広く使用されています。

規格おおよその寸法
フルサイズ36 × 24 mm
APS-C24 × 16 mm前後
マイクロフォーサーズ(MFT)17.3 × 13.0 mm

フルサイズは、35mmフィルムカメラで一般的だった1コマの大きさを基準にしています。

APS-Cはそれより小さく、MFTはさらに小さいセンサーです。

センサーが大きいと何がよいのか

センサーが大きいほど、光を受け取る面積が広くなります。

同じ画角、F値、シャッター速度で撮影する場合、撮像面全体で受け取る光の総量は、大きなセンサーの方が多くなります。

この性質は、画像のノイズや階調表現に有利に働く可能性があります。

一方、センサーサイズが大きくなると、対応するレンズも大きく重くなりやすく、機材価格にも影響します。

APS-CやMFTは、カメラとレンズを小型軽量に設計しやすいという利点を持っています。

実際の画質は、センサーの世代や構造、画素数、レンズ性能などによっても変わります。

したがって、センサーサイズは、画質の可能性と機材の携帯性を考えるための重要な仕様といえます。


2.画素数とは?

画素数とは、画像を構成する小さな点の数を表します。

デジタルカメラの仕様では、センサー上で画像の記録に使用される画素の数を、一般に有効画素数として表示しています。

例えば、

  • 2000万画素
  • 2400万画素
  • 4000万画素

といった表記です。

画素数が多いと何がよいのか

画素数が多いほど、画像を細かく記録できる可能性が高くなります。

特に、大きな写真として印刷する場合や、撮影後に画像の一部を切り出す場合に有利です。

例えば、同じ被写体を同じ範囲で撮影した場合、4000万画素の画像は2000万画素の画像よりも多くの画素情報を持ちます。

ただし、実際に記録できる細部の鮮明さには、レンズの解像性能やピントの精度なども関係します。

画素数と画質の関係

画素数は、センサーサイズとは独立して設計できます。

同じフルサイズでも2000万画素の機種と4000万画素の機種があり、小型センサーでも高画素の機種が存在します。

同じ面積のセンサーに多くの画素を配置すれば、一般に一画素あたりの受光面積は小さくなります。

このことは、画素単位での光信号の強さやノイズ特性に関係します。

ただし、最終画像のノイズは、センサー技術、画像処理、表示サイズなどを含めて評価する必要があります。

また、画素数が増えると、一般に画像データの容量や処理負担も増えます。

画素数は主に記録できる細部の量を、センサーサイズは受光面積を表す仕様です。

この二つを分けて考えることで、カメラの性能比較が分かりやすくなります。


3.焦点距離とは?

焦点距離とは、レンズの光学的な性質を表す長さで、mmという単位で表示されます。

実用上は、どれだけ広い範囲を写すかを決める重要な数値です。

同じセンサーサイズで比較すると、

  • 焦点距離が短い:広い範囲が写る
  • 焦点距離が長い:狭い範囲が大きく写る

という関係になります。

例えばフルサイズカメラでは、一般に次のように分類します。

焦点距離レンズの性格
24mm広角
35mm広角
50mm標準
100mm中望遠
200mm望遠

50mm前後は、フルサイズカメラにおける代表的な標準レンズです。

焦点距離が長くなるほど画角は狭くなり、同じ場所から撮影した被写体は大きく写ります。

35mm判換算とは?

焦点距離を理解するとき、センサーサイズとの関係が重要になります。

例えば、焦点距離50mmのレンズを使っても、フルサイズとMFTでは写る範囲が異なります。

MFTのセンサーはフルサイズより小さいため、同じ焦点距離では、写る範囲が狭くなります。

この違いを比較するために使われるのが、35mm判換算焦点距離です。

MFTの場合、焦点距離を約2倍すると、フルサイズで同じ画角になる焦点距離を求められます。

MFTの焦点距離35mm判換算
12mm24mm相当
25mm50mm相当
50mm100mm相当
100mm200mm相当

例えば、MFTの50mmレンズは、フルサイズの100mmレンズとおおむね同じ画角になります。

ここで比較しているのは、写る範囲、すなわち画角です。

実際の焦点距離は50mmのままです。

APS-Cの場合は、機種によって約1.5倍または1.6倍の換算係数を使います。

この考え方を理解すれば、異なるセンサーサイズのカメラでも、レンズの写る範囲を比較できます。

単焦点レンズとズームレンズ

焦点距離を変更できるレンズがズームレンズ、焦点距離が固定されているレンズが単焦点レンズです。

例えば、

  • 24-70mm:ズームレンズ
  • 50mm:単焦点レンズ

となります。

ズームレンズは撮影範囲を柔軟に変えられるため、さまざまな場面で便利です。

単焦点レンズは、焦点距離を固定することで、明るさや光学性能、小型化などに設計上の特徴を持たせやすくなります。

また、対応する望遠レンズには、テレコンバーターを取り付けられるものもあります。

例えば1.4倍のテレコンバーターを使えば、焦点距離は1.4倍になります。

同時に開放F値も1.4倍となり、光量は1段分減少します。


4.レンズの明るさとは?

カメラのレンズには、「明るいレンズ」と呼ばれるものがあります。

これは、開放F値が小さく、多くの光を通せるレンズを意味します。

開放F値とは?

レンズの絞りを最大まで開いたときのF値を、開放F値と呼びます。

例えば、

  • F1.4
  • F1.8
  • F2.8
  • F4

などの数値です。

同じ焦点距離で比較すると、開放F値が小さいレンズほど、単位時間あたりに多くの光を撮像面へ届けることができます。

そのため、暗い場所でも速いシャッター速度を選びやすくなります。

また、絞りを大きく開けられるため、背景をぼかした写真も撮りやすくなります。

どこからが明るいレンズなのか

「明るいレンズ」に厳密な数値上の境界はありません。

例えば、F1.4やF1.8の単焦点レンズは、一般に明るいレンズと呼ばれます。

望遠ズームレンズでは、開放F2.8のレンズが明るいレンズとして扱われることもあります。

明るさの評価は、焦点距離やレンズの用途によって変わります。

開放F値は変更できるのか

開放F値は、レンズの光学設計によって決まる値です。

撮影者は開放F値から絞りを絞る方向へ設定を変更できます。

また、ズームレンズには、ズーム位置によって開放F値が変化するものがあります。

例えば「F3.5-5.6」と表示されたズームレンズでは、広角側と望遠側で開放F値が異なります。

一方、「F2.8通し」と呼ばれるズームレンズは、全ズーム域で開放F2.8を使用できます。

開放F値は、暗い場所での撮影能力やレンズの設計上の特徴を理解するための重要な指標です。


5.まとめ|カメラとレンズの仕様を理解する

今回取り上げた4つの用語を整理します。

用語何を表すか
センサーサイズ光を受け取る撮像面の物理的大きさ
画素数画像を構成する画素の数
焦点距離レンズが写す範囲を左右する光学的な長さ
レンズの明るさ開放F値によって表される、レンズが光を通す能力

センサーサイズと画素数は、カメラ本体がどのように光を受け取り、画像を記録するかに関係します。

焦点距離とレンズの明るさは、レンズがどのような範囲を、どれだけの光で写せるかに関係します。

この4つを理解すれば、カメラやレンズの仕様表から、それぞれの製品の特徴を読み取りやすくなります。


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著者紹介は
理屈コネ太郎の知ったか自慢|35歳で医師となり定年後は趣味と学びに邁進

作成者: 理屈コネ太郎

元消化器内視鏡医・産業医。現在は社会・人間行動・構造分析をテーマに執筆活動を行う。定年退職後はヨット・ボート・クルマなど趣味と構造研究の日々を過ごす。

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