小型船舶にトイレは本当に必要なのでしょうか?
30フィート前後のプレジャーボートを基準に、実際に所有・運用してきた筆者の経験をもとに、トイレの必要性や維持管理のリアルなポイントを解説します。これから船を選ぶ方や、トイレの有無で迷っている方はぜひ参考にしてください。
Contents
小型船舶にトイレは必須か?
結論から言えば、小型船舶にトイレは必須ではありません。ただし、あると役立つ場面も確かに存在します。
私自身、30フィート前後のモーターボートを所有していますが、トイレを使う機会は非常に少ないのが実情です。航海中は揺れが大きいためトイレを使いづらく、また出航前にトイレを済ませておくことが多いためです。
トイレが役立つ具体的なシチュエーション
とはいえ、次に同じサイズのモーターボートを購入する機会があれば、私はやはりトイレ装備の船を選びたいと思っています。その理由を具体的に挙げてみます。
緊急時のトイレ利用
長時間航海や予想外の滞在延長時に、どうしてもトイレを使わざるを得ない場面が発生することがあります。
ゲストの安心感
ゲストが乗船した場合、特に小さなお子さんや女性がいる場合には、トイレがあることで大きな安心感を提供できます。
シャワー設備の利便性
30フィートクラスのボートでは、トイレに簡易シャワー設備が併設されていることが一般的です。これがあると、釣りやマリンアクティビティ後に海水で汚れた身体や機材をすぐに真水で洗い流すことができ、非常に便利です。
船酔いなど非常時の対応
ゲストが船酔いで嘔吐してしまった場合なども、トイレがあれば迅速に対応でき、船内を清潔に保ちやすくなります。
小型船舶のトイレ維持管理|必要な手間とコツ
トイレを設置すれば、当然ながら維持管理の手間が発生します。しかし、これは慣れれば十分に楽しめる範囲です。
水の入れ替えと漏水チェック
使用後のタンク水を定期的に交換する
パッキンや配管の漏れを定期的に確認する
こうした基本的なメンテナンスを怠らなければ、特別なトラブルはほとんど起きません。
欧州製ボートのトイレ事情にも注意
欧州製の船体では、沿岸近くで便器から直接船外に排泄物を排出することが法律上禁止されているため、ブラックタンク(排泄物を一時的に貯めるタンク)が標準装備されています。欧州製ボートでトイレを使用する場合、このタンクの維持管理も必要となります。
DIYでの維持管理も可能
私自身、マリーナのスタッフに教えてもらいながらDIYで維持管理を行っています。最初は面倒に感じましたが、慣れてしまえば一つの趣味のように楽しめる作業となりました。
キャンピングカーと共通する考え方
この小型船舶のトイレ問題は、キャンピングカーにそれとよく似ています。
トイレの維持管理は手間ですが、業者に依頼するか、自分で対応できるなら大きな負担ではありません。
小型船舶でも、DIYでのメンテナンスが可能かどうかを基準に、トイレ装備の有無を判断するのも一つの考え方です。
結論:小型船舶にトイレは「必須ではないが、あると便利」
まとめると、小型船舶にトイレは絶対必須というわけではありません。
しかし、**緊急時やゲスト対応などに備えて「あると便利」**な装備です。
さらに、DIYで維持管理できるのであれば、コストを抑えながら楽しく運用できます。
これからボートを購入・乗り換える方には、トイレ装備を前向きに検討することをおすすめします。
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