中高年男性が頻繁に不快な音を出す理由|理屈コネ太郎の人間観察

中高年男性が頻繁に不快な音を出す理由|理屈コネ太郎の人間観察
中高年男性が頻繁に不快な音を出す理由|理屈コネ太郎の人間観察

中高年男性が発する不快な音に悩まされることは多い。

睡眠時のいびき、強烈なくしゃみ、食事中のクチャクチャ音、爪楊枝を使ったシーハー音、舌打ち、げっぷ、大声のあくび、鼻をかむ音やすすり音、ちょっとした動作の際の気合、飲料を飲んだ後の大きな吐息声、さらには謎のうなり声などが挙げられる。

音ではないが、貧乏ゆすりも周囲に不快感を与える行動の一つだ。本ページでは中高年男性のこうした不快の行動の原因と、周囲の人々がとりえる対策について、自身も高齢男性である理屈コネ太郎が自戒を込めて私見を述べる。


Contents

不快な音を出す理由

階層上位意識と気の緩み

男性はその場での序列に敏感だ。中高年男性の中には、自分がその場で最も偉いと勘違いしている者が多い。そのため、自分よりも下位の者に対してはガサツな行動が許容されていると理解しているらしい。(この理解は一種の認知の歪みだろう。認知の歪みに関しては『「認知の歪み」は人間理解のカギ』を参照されたい)あたかも猿山の雄猿のようで滑稽である。

学生時代や構成員の序列に厳格な反社のような集団内では、目上の人や重要な取引先の前では静かに大人しく振る舞うものだが、気を使う必要がない場面では遠慮がなくなり横柄になる。問題は、その意識を自分が属する組織外に持ち出してしまうこと。

よく大企業の管理職が定年退職しても、自分のかつての肩書通りの言動をとって顰蹙を買ってしまうのは、こうした認知の歪みが原因だろう。

共感力と想像力の欠如

不快な音に対する苦情がほとんどないのは、多くの人が面倒を避けるために黙っているからだ。しかし、不快音を発する本人はそのことに気づかず、周囲から疎まれていることに無自覚である。

教養や配慮の不足

逆に不快な音を出さない男性は、見た目や行動、さらには発言内容にも気を配る傾向がある。一方、不快な音を出して気にしないガサツな男性は、社会人としてのマナーを軽視し、結果的に周囲に悪い印象を与えてしまう。「自分より下位の練習に悪い印象を持たれても屁でもない」とでも考えているのだろう、周囲を気にせず大声で話しゃべる。そのようなガサツな振る舞いをする人ほど、自己中心的であり、会話の内容も的外れで浅薄なことが多い。

孤独耐性の低さと胆力のなさ

不快な音を盛大に発して恥じない中高年男性は、理屈コネ太郎の見るところ孤独耐性が低い。盛大な音を発することで存在感を示し、誰かに反応してもらいたいのだろう。あるいはもしかすると、誰にも構ってもらえないからダダをこねる意味で不快音を盛大に発するのかもしれない。

こうした男性はまた、胆力が足りない。自分より上位の者の前では借りてきた猫のようにおとなしくなるのもその表れである。

孤独耐性が高く胆力のある中高年男性は、静かに気配を消してただそこに居ることができる。


対策と適切な対応

不快な音を頻繁に出す中高年男性は、以下のような特徴がある。

  • その場にいる他者を見下しがち

  • 共感力や想像力が乏しい

  • 会話の内容が浅く、自分本位

  • 孤独耐性が低く、気配を消して孤独になりきる胆力がない

このような男性への対応としては、距離を置くのが最善だ。適当に話を合わせつつ、深入りしないようにするのが無難である。ゴマをするのも手だが、彼らはそれを都合よく解釈してマウントを取ろうとすることがあるため、注意が必要だ。軽く会釈くらいして、丁寧な素振りで無視するくらいが丁度よいかも。

もちろん、そうした不快音を発する中高年男性に対して、
「あなたはここでは上位ではありませんよ」と理解を促すという手もある。

だが、これはかなり高度な社交的技術を要するうえ、失敗したときには大きなリスクを伴う。
下手をすれば逆ギレされ、余計に場が荒れるだけだろう。
そのため、あまり推奨できる方法ではない。

「理解を促す」よりも、「猿山のサルが鳴いている」と受け流す方が穏当で健全だろう。


まとめ

中高年男性の不快な音は、単なる癖ではなく、その人物が認識するその場におけるポジションの現れである。
改善を促すのは難しいが、適切な距離を保つことでストレスを軽減できるだろう。

そして、これは自戒も込めての話だが──そうした不快音は猿山のサルが上位ボス不在の際にボス面するのと似ている。
「自分が上位にいる」と勝手に思い込み、遠慮なく不快な音を撒き散らす。それを“人間性”などと真面目に受け取る必要はない。

むしろ、「ああ、猿山のサルがイキってるな」と思えば、少しは気が楽になる。
相手を変えることはできないのだから、こちらが力を抜いて相手を観察対象にしてしまうくらいでちょうどいいのかもしれない。


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筆者紹介は『理屈コネ太郎|35歳で医者になり定年後は趣味と学びに邁進中』です。

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