女性も浮気・不倫します。
これはわたし理屈コネ太郎の周囲の話しだけではなく、複数の研究や統計から比較的一貫して示されている事実です。
つまり、
「女性だから浮気しない」
「愛情深い女性なら裏切らない」
という理解は、客観的には成立しません。
しかし、だからといって、
「恋愛や結婚に意味はない」
という事では全くありません。
人間は本来、
- 欲望を持ち
- 揺らぎ
- 変化し
- 時に関係を壊す
存在です。
そして、それでもなお、
- 特定の異性と家庭を築き
- 子を育て
- 世代を繋ぎ
- 有限な時間を共有する
という営みを、何万年も続けてきました。
本記事では、
- 女性の浮気・不倫に関する研究
- 恋愛や結婚の不確実性
- 家庭機能の有限性
- それでもなお家庭形成に意味がある理由
を、感情論や規範ではなく研究や構造から整理します。
Contents
女性も浮気・不倫する|研究や統計が示す現実
まず前提として確認したいのは、
「女性だから浮気・不倫しない」
という客観的事実は存在しない…という点です。
たとえば、相模ゴム工業株式会社による大規模調査『ニッポンのセックス2020年版』では、「配偶者・恋人以外との性交経験あり」と回答した割合は、
- 男性:26.9%
- 女性:16.3%
でした。
また、アディーレ法律事務所による既婚者調査では、
- 男性:約21%
- 女性:約10%
程度の婚外性交渉経験が報告されています。
さらに、国立社会保障・人口問題研究所系データを引用した調査では、
- 既婚男性:46.7%
- 既婚女性:15.1%
という数値もあります。
もちろん、調査によって数値は変動します。
なぜなら、
- 性行為のみを不倫と定義するか
- 感情的関係も含むか
- 生涯で一度でも含むか
- 現在進行形のみか
で結果が変わるからです。
しかし重要なのは、どの調査でも、
「女性も一定割合で浮気・不倫する」
という傾向そのものは比較的一貫している事です。
つまり、
「女性だから裏切らない」
は、願望や理想像であって、客観的事実ではありません。
男性と女性では、浮気・不倫の構造が少し違う
研究では、男女で婚外関係の動機に一定の傾向差がある事も示されています。
男性では、
- 性的欲求
- 刺激追求
- 短期的快楽
- 機会依存
が比較的強く出やすい。
一方、女性では、
- 承認欲求
- 孤独感
- 「女性として見られたい」感覚
- 感情的接続感
などが関連しやすいとされます。
ただし、ここで重要なのは、
「女性は感情同期を求めて浮気・不倫する」
と単純化しすぎない事です。
実際には、女性の婚外関係の一部は、
「自分がまだ異性を引きつける性的魅力を持っている」
という確認行為として理解した方が、構造的に説明しやすい場合があります。
つまり、
男性:
「性行為する事」
女性:
「欲望される事」
が、それぞれ性的自己価値確認として機能している可能性がある。
これは必ずしも意識的ではありません。
むしろ多くの場合、人は自分の深層動機を完全には理解していません。
そのため、
- 「理解された」
- 「孤独を埋めてくれた」
- 「運命だった」
という物語として認識される事もあります。
しかし構造的には、
「私はまだ異性を惹きつける存在なのだ」
という身体的・情動的確認が中心にあるケースも少なくないように思われます。
恋愛や結婚は、本質的に不確実である
ここで重要なのは、
「だから結婚は無意味」
ではない事です。
むしろ、人間関係とは本来、不確実なものです。
人間は変化します。
- 欲望も変わる
- 価値観も変わる
- 身体も変わる
- 社会的立場も変わる
そして恋愛感情そのものも変化します。
心理学者ロバート・スタンバーグ(Robert Sternberg)は、『愛の三角理論(Triangular Theory of Love)』において、愛を、
- 情熱
- 親密性
- コミットメント
の三要素で説明しました。
長期関係では、これらの比率は時間と共に変化します。
つまり、
「永遠に同じ感情が続く」
方が、むしろ非現実的なのです。
また、生物人類学者ヘレン・フィッシャー(Helen Fisher)は、恋愛感情や性愛が脳内報酬系と強く関係している事を研究しています。
恋愛感情は、人間にとって非常に強い体験ですが、同時に変動しやすい神経学的現象でもあります。
さらに、発達心理学や老年学でも、人間は人生段階によって価値軸が変化すると考えられています。
心理学者エリク・エリクソン(Erik Erikson)は、人間の発達段階において、中年期以降には、
- 生殖性(次世代への関与)
- 停滞
が重要テーマになるとしました。
また、ダニエル・レビンソン(Daniel Levinson)は『The Seasons of a Man’s Life』において、中年期以降、人は価値観や人生目標そのものを再構築していくと述べています。
若い頃は、
- 性
- 闘争
- 承認
- 市場価値
が中心だった人も、
人生後半では、
- 技術
- 思索
- 自由
- 知恵
- 静かな充足
へ価値軸を移していく事があります。
つまり、人間は「固定された存在」ではなく、変化し続ける存在なのです。
家庭にも、ある種の「賞味期限」がある
さらに言えば、「家庭」そのものも永遠固定構造ではありません。
家庭には、強い機能性があります。
- 子供を育てる
- 経済共同体を形成する
- 相互扶助を行う
- 世代継承を行う
しかし、その機能は永遠ではない。
子供は独立します。
親は老います。
夫婦関係も変質します。
やがて、
「子育て共同体」
としての家庭機能は、ある程度解体されます。
これは失敗ではありません。
むしろ、
「役割を終えた」
と見る方が自然でしょう。
家族社会学では、こうした変化は「家族周期論(Family Life Cycle Theory)」として研究されています。
つまり、
- 新婚期
- 子育て期
- 子供独立後
- 老年期
で、家庭の意味そのものが変わる。
特に、子供独立後の「Empty Nest(空の巣)」問題は、欧米でも長く研究されてきました。
つまり、
「家庭は永遠に同じ形で続くべき」
という考え方の方が、むしろ非現実的なのです。
それでもなお、家庭を築き子を育てる事には意味がある
では、
- 浮気・不倫は起きる
- 人は変わる
- 家庭も永遠ではない
ならば、家庭形成に意味はないのでしょうか。
私はそうは思いません。
むしろ、人間が不確実な存在だからこそ、
- 共に暮らし
- 子を育て
- 困難を通過し
- 時間を共有する
事には、深い意味があるように思います。
ハーバード大学による長期幸福研究『Harvard Study of Adult Development』でも、
「人生満足度に最も強く関与するものの一つは、深い人間関係である」
事が繰り返し示されています。
もちろん、それは「永遠の恋愛感情」を意味しません。
むしろ、
- 世代を繋ぐ
- 誰かを育てる
- 歴史を共有する
- 有限な時間を共に生きる
という経験そのものです。
家庭は壊れうる。
人は裏切る事もある。
感情は変化する。
それでもなお、人類は何万年も家庭を作り、子を育ててきました。
それは単なる幻想ではなく、
「不完全で有限な人間同士が、それでも共同体を形成しようとする行為」
そのものに価値があるからなのかもしれません。
そして人生後半では、性愛市場だけではない別の価値市場へ、人は移っていく事もできる。
- 技術
- 思索
- 学習
- 自由
- 次世代
- 世界理解
そうしたものへ接続しながら、人はまた別の幸福を見つけていくのでしょう。
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