労働基準法は、雇う側・雇われる側の両者に対して、働く上での最低限のルールを示しています。専門家でなくても社会人であれば、基本的な知識として押さえておくべき法律のひとつです。本記事では、労働基準法をなぜ学ぶべきか、どのように向き合うべきかを、嘱託産業医としての視点から解説します。
Contents
社会人にとっての労働基準法
雇う側・雇われる側の双方に対して、さまざまな規定を設けているのが労働基準法です。これは、単に労働者の権利を守るだけでなく、企業側にとっても「何が合法か/違法か」の線引きを明確にするための重要なルールです。
社会人として仕事に関わるすべての人にとって、この法律を知っておくことは不可欠な素養といえます。
法律の原文を読む必要はある?
もちろん、法学を専門にするわけではない人にとって、条文を逐一読み込む必要まではありません。しかし、書店に並ぶ最新版の解説書をざっと目を通す程度の知識は持っておくことを強くおすすめします。
実際に困ったとき、自分の行動や判断の拠り所になるからです。
『理屈コネ太郎』の実務的体験
筆者『理屈コネ太郎』は、いくつかの企業で嘱託産業医を務めており、関連法のうち労働安全衛生法については条文そのものを読んでいます。
とはいえ、素人が原文を読んで理解するには限界があるため、労働基準監督署や法律専門家に確認することもよくあります。原文は重要ですが、誤読や誤解を避けるための補助的な知識も欠かせません。
法は社会活動の根拠を示している
日本は法治国家であり、法は社会の中で私たちがどう行動すべきか、どのように守られているかの指針を与えてくれます。
そのため、給与の未払い・パワハラ・セクハラなどで悩んでいる人がいたら、まずは労働基準法に目を通すことをすすめます。
知っているだけで心強い
実際に労働基準法を読んでみると、こうしたことに気づくかもしれません。
「企業側の対応が、法に反している」
「自分が不利だと思っていたが、法律的には守られている」
「泣き寝入りしなくてよい」
知らないままでいると、不当に扱われても対処できませんが、知識があるだけで自分を守る盾になります。
労働基準法は労働者の必須知識
労働基準法は、自分の労働によって報酬や賃金を得ているすべての人にとって、まさに基本的で、かつ強力な味方となる知識です。
難解に感じるかもしれませんが、解説書や要約本も多数存在しています。自分を守り、働きやすい環境を築く第一歩として、ぜひ手に取ってみてください。
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このように労働基準法は、身を守る知恵として非常に重要です。次回はもう少し具体的な条文やケースに触れていく予定です。どうぞお楽しみに。