「犯罪事件を報じるニュースに触れたとき、被害者よりも、加害者の背景や動機に関心が向いてしまう。そして加害者の犯行を少し理解した気になる。このような反応は、必ずしも珍しいものではない。 この現象はしばしば倫理の問題として語… 続きを読む 被害者より加害者に心を寄せる人が一定数いる理由|人間の心理構造から考える
カテゴリー: 元医師による、人間・社会・制度・構造・歴史に関するエッセイ集
医療現場で遭遇する様々人や制度や法との体験を通して得た知見をエッセイに纏めました。
国の借金と聞いたら、まず「資産」を思い浮かべよう ――会計学で考える赤字国債の話
国の借金が増えていると聞くと、不安になる人は多い。不安を掻き立てるために、そうした言説が流布されているからだろう、ニュースでは「国の借金○○兆円」「将来世代へのツケ」といった表現が繰り返され、家計で借金が膨らむ状況を思い… 続きを読む 国の借金と聞いたら、まず「資産」を思い浮かべよう ――会計学で考える赤字国債の話
所有の意味を再定義する|決定権・責任・撤退の構造
はじめに 所有とは何か。 所有とは、その対象について最終的に決める立場に立つことであり、同時に責任の所在を所有者に確定させることでもある。 住み方を決める。使い方を決める。貸すか、売るか、壊すかを決める。 この最終決定権… 続きを読む 所有の意味を再定義する|決定権・責任・撤退の構造
現代日本に残る退廃的ラグジュアリー ― 宮造り銭湯という建築様式と銭湯文化 ―
日本の街角には、いまや新規に建てることがほぼ不可能となった建築様式が、ひっそりと残されています。それが宮造り銭湯です。 神社仏閣を思わせる入母屋屋根、広い玄関、天井の高い脱衣所、そして浴場の壁に描かれた絵。これらは単なる… 続きを読む 現代日本に残る退廃的ラグジュアリー ― 宮造り銭湯という建築様式と銭湯文化 ―
家庭内役務の対価性をめぐる議論の非対称性 ――家庭は価値を生む場か?
はじめに 本記事では、女性の家庭内役務の対価性が市場価値によって語られるようになった一方で、男性の稼得の家庭への提供がほとんど議論の対象になってこなかった点に注目し、家庭内役務をめぐる議論の前提と評価手法の一貫性について… 続きを読む 家庭内役務の対価性をめぐる議論の非対称性 ――家庭は価値を生む場か?
会員制リゾートはどんな人に向いてる? ――支出構造と好み・価値観から考える
会員制リゾートの本質と魅力を理屈コネ太郎が分析解説。向く人・向かない人を整理し、後悔しない選択のために別荘・ホテルとの違いを比較します。 はじめに 会員制リゾートのセールスから説明を受けても、「結局、どんな人に向いている… 続きを読む 会員制リゾートはどんな人に向いてる? ――支出構造と好み・価値観から考える
報道番組は、いつから「ニュース座談会」になったのか
現在、報道番組を見ていると、出来事や取材対象そのものを見せられているというよりも、キャスターやコメンテーターが語り手となる「ニュース座談会」を見せられているような気がする。 スタジオの主のように番組を采配するキャスター、… 続きを読む 報道番組は、いつから「ニュース座談会」になったのか
フェミニズムとは何か|学術フェミニズムと言論フェミニズムの違いを整理
はじめに フェミニズムとは何か。それは、性別を理由に固定されてきた社会の前提を問い直すための思考の枠組みである。 本来のフェミニズムは、男女の対立を煽る思想ではない。 しかし現在の言論空間では、「フェミニズム」という言葉… 続きを読む フェミニズムとは何か|学術フェミニズムと言論フェミニズムの違いを整理
リーマンショックとは何だったのか?|サブプライムローンと証券化の構造から考える
リーマンショックとは、「起きる確率は低いが起きれば致命的な事象」を金融商品の設計から排除したまま証券化商品が大量に作られ、その前提が崩れたことで金融市場が機能不全に陥った金融危機である。 商品設計から排除した…という意味… 続きを読む リーマンショックとは何だったのか?|サブプライムローンと証券化の構造から考える
1990年代のバブル崩壊とは何だったのか?
この記事を読むと、バブル崩壊その後30年にわたる日本経済の低成長の理由がわかるようになる。結論から言えば、バブル景気と呼ばれる現象はインフレではなく、不動産・株式市場の局地的急激価格上昇だった。しかし日本政府は、それを過… 続きを読む 1990年代のバブル崩壊とは何だったのか?