クルマは以前より「曲がる」ようになった。だからドライビングテクニックも変わる

最近のクルマは、以前よりも明らかに自然に曲がるようになっています。
この変化は、タイヤ性能向上とサスペンションおよび車体設計の適正化によって、四輪の接地が安定して保たれるようになったことによるものです。

その結果、ドライビングテクニックは、前輪に荷重をかけて曲げる操作から、四輪の接地を乱さずに曲がる操作へと変化しています。


Contents

なぜ最近のクルマは「自然に曲がる」のか

最近のクルマは、

車体が動いてもタイヤが適切な向きで路面を捉え続ける

ように設計されています。

サスペンションはストローク時のタイヤ姿勢が保たれ、車体は高剛性化によってサスペンションが設計通りに機能します。撓みやねじれも織り込み済みで設計されていると考えられます。
その結果、四輪の接地が安定し、旋回力が自然に立ち上がる構造になっています。


以前のクルマは「前輪で曲げていた」

以前のクルマでは、接地が崩れやすく、舵角を与えても、そのままでは十分な旋回力が得られませんでした。

そのためドライバーは、

  • ブレーキを残す

  • 前荷重を維持する

  • 前輪の摩擦円を大きくして横摩擦を大きく使う

ことで、

前輪に荷重を集中させて旋回力を引き出す

操作を行っていました。

これは、前輪グリップを減速と旋回で使い分ける操作です。


現代のクルマは「四輪で曲がる」

現代のクルマでは、四輪が安定して接地し、タイヤが適切に機能します。

そのため、

特別な荷重操作を加えなくても旋回力が発揮される

状態になっています。

ここで重要なのは、

操作で曲げるのではなく、構造として曲がる

という点です。


操作の変化|曲げるから四輪を乱さないへ

この構造変化により、ドライビングの目的が変わります。

以前は荷重を操作して曲げていましたが、
現在は接地を乱さないことが優先されます。

その結果、

  • 過剰で不要な荷重移動を作らない

  • 四輪の接地を維持する

という操作が合理的になります。


「ブレーキを残さないコーナー進入」という考え方

この変化を象徴するのが、

ブレーキを残さないコーナー進入

という考え方です。

減速を進入前に完了させ、旋回中の荷重変動を抑えることで、四輪の接地が安定し、旋回力が効率よく発揮されます。

この点については、別記事
ブレーキングを残さないコーナリング|前輪グリップを減速と旋回に使い分ける
で詳述しています。


まとめ

  • サスペンションと車体設計の最適化により四輪接地が安定した

  • 以前は前輪荷重で曲げる必要があった

  • 現代は構造として曲がる

  • 操作は「曲げる」から「乱さない」へ変化した


現代の曲がるクルマは、以前のようにブレーキを残すドライビングでも曲がります。
しかし、四輪を働かせた曲がり方の方がコーナリング速度は速くなるように設計されています。

ドライバーは、クルマの性能を最大限に引き出す操作を、その時代のクルマの特性に合わせて進歩させていく面白さがあります。


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