初めてのマイボートの選び方|全体的な事柄

初心者に程よいボートの選び方
初心者にとって程よいボートとは。

本記事では、初めてのボート購入を検討している人を対象に、ザックリとボート選びの的な注意点を述べてみたい。いつものように、理屈コネ太郎の管見内での私見である旨をご銘記のうえ読み進めて頂ければ幸いである。

ボートを購入する際の購入や係留などの諸費用に関する記事は
小型船舶購入ガイド|費用、維持、選び方の全てを解説
とある友人の船艇購入価格(各種オプション込)
を参照のこと。

本ページではこれら費用関連以外の、理屈コネ太郎が考えるボート選びのエッセンスについて述べたい。

Contents

購入前に遊びのイメージを明確に出来ないのは当然

自分がどのようにボートを楽しむかという明確なイメージがあればそれに越したことはないが、初めてのボート購入では、そのイメージが曖昧なことがほとんどだろう。そういう人のために、この記事を書きました。

まず、理屈コネ太郎の考える良いボートの定義を述べたい。敢えて断言すれば、良いボートとは、ソロでも扱いやすいボートである。

扱いやすいボートならば、なんだって出来る。購入した後に愉しみ方が変わっても、良いボートはそれに付き合ってくれる。

扱いやすさの重要性は、あらゆる目的や遊びのスタイル、あらゆるサイズのボートで共通する事柄なので、是非参考にして頂きたい。

扱いやすさを決める要素

1. 離接岸のしやすさ

どんな航海でも離接岸は必須の作業であり、この工程が面倒だと出航する気が失せてしまう。特にソロでの航海では、離接岸のしやすさが重要なポイントだ。操船席から桟橋への動線がスムーズであること、バウスラスターやスターンスラスターの有無などが扱いやすさを大きく左右する。

初めてのボートで25フィート以上であれば、バウスラスターは絶対にあった方が良い(必須ともいえる)し、できればスターンスラスターもあれば、離接岸のテクニック的な問題はほぼ解決する。

離接岸についての具体的な操船は
初心者向け着岸のコツ|船外機艇をシングルハンドで扱う場合
を参照。

 

2. 良好な視界

海上では安全確認に視覚に大きく依存するため、船のどの位置からでも四方八方の海上に向けた視線が確保されていることはとても重要。ボート自体の構造物が視界を遮らないという点は非常に重要で、特に初心者にとっては、視界の良さは扱いやすいボートの条件のひとつだ。

写真1は愛艇Merry Fisher 895 Sportのキャビンだが、バウからキャビン越しに後方の海上が良く見える。逆も同様で、スターンからバウの海上が良く見える。

写真1 バウから船後方を死角なく見る事が出来る。キャビンが視界を遮らないので、どこにいてもわりと安心。

良好は視界はソロで航海する時に絶大な威力を発揮する。

ソロ航海については
ソロボート遊びのメリット|自分が進歩できる4つのポイント
を参照されたい。

3. 風・雨・紫外線から身を守る構造

屋根も窓もないボートでは航行中は前方からの風圧や強い日差しにさらされて、身体にダメージを受けてしまう。海上では、建築物による日陰がないので、冬でも直射日光は鋭く肌を刺す。紫外線による疲労はとても重大であるし、お肌にシミも出来てしまう。適度に風や雨、紫外線を防ぐプロテクション構造があることも、ボートを選ぶうえで重要な要素だ。

 

4. 遊びのギアを収納・組立・展開できる空間と足場

ボートは、単に移動手段だけでなく、目的地に到着したら遊びの拠点ともなる。そのため、遊びのギアを積載・移動・組立して船外に展開したり回収しやすいスペースや足場があることが望ましい。また桟橋に係留したあとは、ギアのメンテナンスも重要だったりする。

海上でのギアの組立や分解、メンテナンスでは、ネジやパーツを落水させないように、船内や四方を囲まれたデッキで行う事が合理的な場合が多い。こうした作業をこなせそうなボートが望ましい。

ボートの積載に関する記事は
ボート遊びを広げる便利アイテム|電動工具・カヤック・水中スクーター
マイボート 無人のビーチに海から上陸。愉しかったよお!
を参照のこと。

 

5. ボート自体の修理やメンテナンスが容易であること

ボートは人工物である以上、故障や不具合が発生するのは避けられない。しかも恒常的に海水と紫外線にさらされるので、経時劣化はあなどれない。そのため、構造がシンプルでメンテナンスがしやすく、修理対応が早いことが良いボートの条件のひとつといえる

修理やメンテナンスに関する記事は
初めてのボート選び|船外機・船内機・船内外機の違いとメリット比較ガイド
マリーナ費用は高い?プレジャーボートを楽しむためのコストと活用術
を参照のこと。

 

6. 外観や内装が好みであること

視覚的な要素は愛着にも大きく影響する。「カッコいい」「美しい」と思えるボートのほうが、より楽しめるのは間違いない。なんにしても見た目は重要である。

7.「初めてのボート選び」の関連記事へは

まとめ

自分のボート遊びのスタイルに合ったボートを選ぶことが重要であるが、どのようなスタイルで遊ぶにも、離接岸のしやすさ、視界の確保、身体プロテクション、収納スペース、メンテナンス性、デザインの好みなどは共通して重要である。自分にとって最適なボートを選んでほしい。

本記事は『理屈コネ太郎』の視点からのボート選びのエッセンスをまとめたものである。ボート購入を検討している方の参考になれば幸いである。

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▶著者紹介は『理屈コネ太郎の知ったか自慢|35歳で医師となり定年後は趣味と学びに邁進』

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