大腸内視鏡挿入直前に直腸指診を行うが、この意義は勿論下部直腸の病変蝕知と、ゼリーの肛門菅への塗布だが、じつはもうひとつ重要な意味があると理屈コネ太郎は考えている。
直腸指針によって肛門を広げる事ができることだ。
直腸指診直後の開いた肛門ならスコープ挿入が非常に楽になり、患者も違和感を感じにくい。直腸指診直後に挿入すると、フードを付けてやや径の大きくなったスコープもほぼ真っすぐに殆ど抵抗なく肛門を通過する。スコープが抵抗なく入って行くという事は、肛門通過時に痛がらせないということだ。
留意したいのは、直腸指針を行った直後、間髪いれずにスコープを挿入する事である。2~3秒も時間をおいてしまうと、若い患者では肛門を筋肉を絞めてしまうので、スコープの挿入、特にフードを付けたスコープの挿入にはスコープ先端を指でしなならせて挿入させなくてはならない。先端をしならせて挿入する方法は、ひとつの確立した主義だが、肛門菅をスコープ先端でひっかく事にもなりかねないのでご用心である。
大腸内視鏡の挿入は、こうしたちょっとした知恵の膨大な数の積み重ねで盲腸到達率が上昇するのである。
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