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はじめに|どの作品から観ればいい?と迷っているあなたへ
スター・ウォーズに興味はあるけど、正直どの作品から観ればいいのかわからない…。
そんな「スター・ウォーズ初心者」の方に向けて、この記事ではスター・ウォーズ作品の面白さの核心を理解するのに必要な、最初に観るべきエピソードと、その理由をわかりやすくご紹介します。
スター・ウォーズは『エピソード1~9』の映画本編に加えて、スピンオフやアニメ作品も存在する一大シリーズ。でも、全部を観る必要はありません。
むしろ、本記事で紹介する3つのエピソードを先に観ることで、シリーズの魅力と核心に最短で触れることができます。
まずは「何を」「どの順番で」観ればよいか。 そして、「それ以外はどうすればいいのか?」という点について、筆者の実体験をもとにお伝えします。
観る順番①:筆者おすすめ!「4 → 6 → 3」順(初心者向け独自構成)
▶ なぜこの順番がいいのか?
ここで紹介するのは、わたし理屈コネ太郎が実際に視聴して「もっともスター・ウォーズの魅力が凝縮された3作品」とその魅力が初心者にもわかりやすく理解出来る鑑賞順です。
おすすめ順:
- エピソード4/新たなる希望(A New Hope)
- エピソード6/ジェダイの帰還(Return of the Jedi)
- エピソード3/シスの復讐(Revenge of the Sith)
この3本で、スター・ウォーズ世界の核心──希望、家族、転落と贖罪というテーマに触れることができます。
▶ それぞれの作品のあらすじと魅力
エピソード4/新たなる希望(A New Hope)は最初に発表されたスター・ウォーズ映画です。この作品が興行的に失敗していたら、以降の作品は一切世に出なかったでしょう。つまり、この作品には、製作者が鑑賞者の興味を引き付ける様々な仕掛けがなされていて、スター・ウォーズ世界のエッセンスが全て詰まっているのです。砂漠の星の少年ルーク・スカイウォーカーが亡父の背中を追いかけ謎の老人の導きでフォースの存在をしり、自身もフォース遣いとなって亡父がかつて所属していたジェダイ騎士団の騎士のように生きようと思い定めるハナシです。スター・ウォーズの世界観や設定についてはスター・ウォーズ世界の基本設定と魅力を解説に纏めました。
そして、エピソード6/ジェダイの帰還(Return of the Jedi)なのは、エピソード4で展開された伏線が全て一旦回収されて、物語として一つの完結を見せるからです。エピソード6で、無敵のダークヒーローであるダース・ベイダー(アナキン・スカイウォーカー:主人公ルーク・スカイウォーカーの実父)の人間性の一端が描写されます。
そして物語の時間軸を遡りエピソード3/シスの復讐(Revenge of the Sith)です。この作品では、ルークの父であるアナキン・スカイウォーカーがダース・ベイダーに闇落ちする迄が描写されます。有り余る才能に恵まれ、優しい心を持つアナキンが、硬直した組織の中でもがき、心の隙につけこまれ闇落ちしていく様は、多くの人が感情移入できる切なく悲しい人間の姿です。アナキンの心情については仮面の奥の静寂:ダース・ベイダーの23年とその限界に詳しく纏めました。
観る順番②:映画公開順(1977→)で追体験
映画としての進化や時代背景を感じたい方には、公開順での視聴もおすすめです。
4 → 5 → 6 → 1 → 2 → 3 → 7 → 8 → 9
1977年に始まったスター・ウォーズの歴史を、そのまま体感することができます。この順番は製作者が意図した順番なので、ある意味で最も合理的な順番ですが、ちょっと時間がかかり過ぎます。
観る順番③:エピソード番号順(時系列順)
物語を時系列で理解したい人には、1から順に観る構成もあります。
1 → 2 → 3 → 4 → 5 → 6 → 7 → 8 → 9
ただし、製作者が仕込んだ伏線回収の醍醐味が薄れるので、面白さを堪能したい人にはやや不向きかもしれません。
観なくてもOKな作品/後で観ればいい作品
スター・ウォーズをすべて観る必要はありません。特に初心者は、以下の作品は後回しでも構いません。
- エピソード1、2(物語序盤だが冗長)
- エピソード5(シリーズ随一の傑作だが、感情移入が難しい場合も)
- エピソード7〜9(続三部作):作品としての評価が安定せず、テーマ性に断絶があります。詳細は後述。
スピンオフ・アニメ作品の楽しみ方
● ローグ・ワン(Rogue One)
『エピソード4』直前の戦いを描いた実写映画作品。後から観ると感動が倍増。スター・ウォーズいえばフォースという不思議な力や現象が注目されがちですが、本作にはフォースとは殆ど無縁の普通の人々が圧政に苦しみ闘う姿を描いています。
● クローン・ウォーズ(アニメ)
闇落ちする前のアナキンとその弟子のアソーカの関係性を通して、ジェダイの光と影を描く。闇落ちする前のアナキンの人間性を知るのに最適。本作についてはクローン・ウォーズは観るべき?|大人にこそ刺さる理由を元医師が解説に纏めました。アソーカについてはアソーカ・タノの選択|ジェダイを離れてフォースと共に生きるに纏めました。
● 反乱者たち(Rebels)
フォースと信念をめぐる若者たちの成長物語。本作については詳細をスター・ウォーズの核心 ― 『反乱者たち』が紡ぐ“フォース”の真実に纏めました。
続三部作(7〜9)についての理屈コネ太郎の私見
それまでの作品群とは無縁なレイやカイロ・レンを中心とした続三部作(エピソード7〜9)は、旧作からのテーマやキャラクター継承において驚異的な断絶があり、筆者としては*スター・ウォーズ世界の本質を理解するには適していないと判断しています。
続三部作は、スター・ウォーズファンとして鑑賞すると色々と違和感満載の作品群ですが、映画ファンとして鑑賞すると、なかなか興味深いシリーズではあります。特にeエピソード8は映画ファンとしての興味がそそられますが、しかし、スター・ウォーズの核心から離れた興味なので、理屈コネ太郎としては別に鑑賞しなくてもよい作品と認識しています。エピソード8についてはスター・ウォーズシリーズ『最後のジェダイ』批評|議論と興行成績のギャップにまとめました。
初心者の方が最初にこれらを観ると、シリーズ全体への誤解が生じる可能性があるため、本記事では視聴優先度を下げています。
Q&A|よくある質問
Q1:最初から全部観なくていいの?
→ はい。まずは3本だけで十分。合わなければ離脱してOKです。
Q2:エピソード1を飛ばしていいの?
→ 問題ありません。必要なら後から補完できます。
Q3:配信で観られる?
→ 多くの作品がDisney+で視聴可能。レンタルやDVDも選択肢。
まとめ|スター・ウォーズを最短で楽しむなら「4→6→3」で!
スター・ウォーズに迷っているなら、まずはこの3本だけ観てみてください:
- エピソード4/新たなる希望
- エピソード6/ジェダイの帰還
- エピソード3/シスの復讐
この順番で観れば、スター・ウォーズの核となる物語の魅力が伝わります。あとはあなたが続けたいと思うかどうかだけです。