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■ はじめに|対象の明示
本記事は、余剰が生まれ始めた30代前後の社会人を対象とする。
まだ大きな資産はない。
しかし、毎月わずかでも余剰が出るようになった。
この状態は、資産形成という営為を開始できる最初の現実的条件である。
ここから先は、理論ではなく行動の段階である。
■ 第1章|最初に決めること
余剰が生まれたとき、最初に決めるべきことは一つである。
投資に回した資金は、成長フェーズでは取り崩さない。
この原則がなければ、複利は機能しない。
固定積立である必要はない。
金額も大きくなくてよい。
重要なのは、投資資金を生活費と混線させない設計である。
■ 第2章|金融機関との距離感
金融機関は、市場と接続するための窓口である。
パートナーではない。
敵でもない。
目的関数が異なる存在である。
あなたの目的は複利の最大化であり、
金融機関の目的は金融商品の販売である。
この構造を理解していれば、過度な期待も過度な警戒も不要になる。
■ 第3章|窓口で伝えるべきこと
商品名を覚えていく必要はない。
伝えるべきは構造条件である。
・長期保有前提で考えています。
・分散型の金融商品を希望しています。
・信託報酬などのコストが低いものを優先します。
・余剰が出たときに購入する設計です。
・原則として取り崩さない前提です。
・金融商品市場全体の平均的な成長に参加できれば十分だと考えています。
・市場平均を上回ることは目的ではありません。
・そのため、アクティブ運用や頻繁な売買は希望していません。
これだけで十分である。
議論する必要はない。
説得する必要もない。
自分の構造を提示すればよい。
■ 第4章|ネットで探す場合
対面でなくとも構わない。
検索する場合は、
「インデックス」
「分散」
「信託報酬 低い順」
「長期保有」
といった構造条件で探す。
商品名よりも、
何に連動しているか
コストはいくらか
売買頻度はどう設計されているか
を確認する。
■ 第5章|固定化は後でよい
最初から固定積立である必要はない。
余剰が出た月に購入する。
それで構造は成立する。
余剰が安定してきた段階で、固定化を検討すればよい。
重要なのは、
投資に回した資金を成長フェーズでは触らない
ことである。
■ 結び
余剰が生まれたという事実は、小さな転換点である。
そこから先は、
生活と投資を分離し
取り崩さない構造を持ち
金融商品市場全体の成長に参加する
という静かな行為である。
市場平均で十分である。
全員が平均を上回ることはできない。
長期で市場に参加し続けることが、最も再現性の高い戦略である。
金融機関と親しくなる必要はない。
あなたが長く付き合うのは、市場そのものである。
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筆者紹介は理屈コネ太郎の知ったか自慢|35歳で医師となり定年後は趣味と学びに邁進中
