なぜ医者は話を聞いてくれないのか?|診察の本質から理由を解説

なぜ医者は患者のハナシを聞かないのか?
なぜ医者は患者のハナシを聞かないのか?

「医者が話を聞いてくれない」と感じたことはないでしょうか。

実際、診察を受けたあとに
「もっと話を聞いてほしかった」
と感じる患者は昔から一定数います。

その理由は、医者が冷たいからではありません。

診察とは「患者が自由に話す場」ではなく、「医師が診療に必要な情報を聞き出す場」だからです。

本記事では、この疑問を医者側の視点から説明します。

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Contents

医者はなぜ患者のハナシを聞かないのか

医者が患者のハナシを聞かないように見えるのは、診察とは「患者が自由に話す場」ではなく「医師が診療に必要な情報を聞き出す場」だと医者が考えているからです。


診察とは患者が自由に話す場ではない

そもそも診察とは、受診者が自由に話をする場ではありません。

診察とは

医師が受診者から診療に必要な情報を聞き出す場

です。

つまり

患者が話したいことを話す場ではなく
医師が診療のための情報を収集する場なのです。

もし「ハナシを聞いてほしい」ことが主目的であれば、
医師よりも

  • 友人

  • カウンセラー

の方がその目的には適しているでしょう。


医療の世界では「患者のハナシを聞け」とも言われる

一方で臨床医の世界では

「患者のハナシを聞け」

ともよく言われます。

これは数十年前、先輩医師が新米医師に対してよく言った言葉です。

しかし、この言葉にはいくつかの解釈があります。

『理屈コネ太郎』の解釈は

「診療に有益な情報はすべて聞き出せ」

という意味です。

決して

患者の話したいことをすべて聞く

という意味ではありません。


患者が「話を聞いてほしい」と感じる理由

しかし受診者の立場からすると事情は少し違います。

受診者は

  • 不安

  • 心配

  • 身体的な苦痛

を抱えて診察室に臨みます。

その胸中にはさまざまな想いがあります。

そして多くの場合

そのすべてを医師に聞いてもらいたい

と感じています。

その気持ちはよく理解できます。


しかし話を聞くことと病気の診断は別である

ただし残念ながら、胸中を吐露することで得られる効果は

「気が済んだ」という実感

であることが多いのです。

この実感はそれはそれで大切です。
医療の目的の一部でもあります。

しかし

  • 病気の診断

  • 身体疾患の治療

という観点から見ると、

その実感そのものが診療行為ではありません。


医者が患者の話をすべて聞けない理由

身体的な病気の診療を専らとする医師は、

受診者の思いのたけをすべて聞く

時間的余裕も精神的余裕もありません。

この点については当サイト内

医者はなぜいつもせっかち?不機嫌?

で詳しく説明しています。


話を聞いてほしいとき人はどうすればよいのか

では、思いのたけを誰かに話したいとき、人はどうすればよいのでしょうか。

これは残念ながら

個人の努力で傾聴してくれる相手を探すしかありません。


孤独と「話を聞いてもらえない社会」

『理屈コネ太郎』は、

こうした

行き場のない想い

が、

現代社会の

疎外感を伴う孤独

の原因のひとつなのではないかと、うっすら感じています。

作成者: 理屈コネ太郎

元消化器内視鏡医・産業医。現在は社会・人間行動・構造分析をテーマに執筆活動を行う。定年退職後はヨット・ボート・クルマなど趣味と構造研究の日々を過ごす。

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