人は恋愛において、極端にかけ離れた相手よりも、どこか「釣り合っている」と感じられる相手と関係を築くことが多いものです。
これは単なる偶然ではありません。
恋愛関係は、互いの評価が一致したときに成立するためです。
人は相手を評価し、同時に相手から評価されます。
その結果、互いの評価が成立しやすい組み合わせが自然に形成されます。
恋愛で「釣り合う相手」が選ばれやすいのは、互いの評価が成立しやすい関係だからです。
本記事では、この「釣り合い」という現象を恋愛の構造から整理します。
Contents
人は無意識に相手を評価している
恋愛は感情の出来事として語られることが多いものです。
しかし実際には、人は出会った相手をさまざまな観点から評価しています。
たとえば
外見
性格
知性
社会的立場
安心感
といった要素です。
こうした評価は必ずしも意識的に行われるわけではありません。
それでも人は、出会った相手の中から関係を築く相手を選びます。
恋愛とは、こうした評価の結果として成立する関係でもあります。
恋愛は相互選抜である
恋愛関係は、一方の意思だけでは成立しません。
互いに相手を選び、同時に相手から選ばれる必要があります。
このため恋愛は、常に 相互選抜 の関係になります。
ある人が強く好意を持っても、相手が同じ評価を持たなければ関係は成立しません。
逆に互いが相手を魅力的だと感じたとき、関係は成立します。
恋愛とは、この二つの評価が交差する点で成立する関係です。
「釣り合い」は評価の一致として生まれる
恋愛では、互いの評価が成立しやすい組み合わせが自然に形成されます。
もし評価の差が大きすぎる場合、関係は成立しにくくなります。
たとえば
一方は強い魅力を感じている
しかし相手は同じ評価を持っていない
このような場合、恋愛関係は成立しません。
逆に互いが相手に一定の魅力を感じる場合、関係は成立しやすくなります。
この結果として、人はしばしば「釣り合っている」と感じられる相手と関係を築きます。
釣り合いは恋愛市場の構造でもある
この現象は、恋愛を市場として見ると理解しやすくなります。
人はそれぞれ、他者から見た魅力を持っています。
そして恋愛では、その魅力の評価が互いに行われます。
この評価の総体は、しばしば mate value と呼ばれます。
恋愛では、このmate valueが近い相手同士の方が、互いに評価が成立しやすくなります。
その結果として、関係は「釣り合っている」ように見える組み合わせになりやすいのです。
「釣り合い」は自然に形成される
恋愛における釣り合いは、必ずしも意識的に計算されているわけではありません。
人は自分の価値を計算しながら恋愛するわけではありません。
それでも相互選抜の結果として、評価が成立しやすい関係が残ります。
このため恋愛関係は、結果として「釣り合っている」組み合わせになりやすいのです。
恋愛の釣り合いとは、人が計算して作るものではなく、
相互選抜の結果として自然に形成される関係と言えるでしょう。
恋愛という現象は、心理だけでなく、市場や社会、物語といった構造の中で理解することができます。
また、このサイトでは恋愛を含めた人間の行動を、人間観察という視点から体系的に整理しています。
本シリーズの全体像は、以下の記事で整理しています。