パーソンズの「病人役割」とは何か|『社会体系論』に見る受診行動の社会的義務

病気は、身体の状態だけで決まるものではありません。周囲から病人と認められることで、その人には社会の中で特定の役割が与えられます。

アメリカの社会学者タルコット・パーソンズは、『社会体系論』(原著 The Social System、1951年)の中で、この仕組みを「病人役割」として整理しました。病人と認定された人には、医師などの専門家へ支援を求めることが社会的に期待されます。

本記事では、パーソンズの病人役割のうち、普通に生活していた人が病人と認定され、受診行動を求められるまでの構造に焦点を当てます。

本書の中でパーソンズは、普通の人々が社会の中で病人と認定され、病人と
認定されたが故に医師に支援を求めるある種の義務が発生すると述べており、そうした病人の社会的認定から受診義務までのプロセスを『病人役割』として纏めている。

パーソンズのこの考えによれば、社会で生活する普通の人々が周囲から病人と認定されるや、受診行動をとらなくてはならなくなる。

現代社会において受診者の数が増え続ける道理である。

パーソンズの病人役割については表題図書(p.432-433,p.467-468周辺)を参考にされたい。

今回は以上

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作成者: 理屈コネ太郎

元消化器内視鏡医・産業医。現在は社会・人間行動・構造分析をテーマに執筆活動を行う。定年退職後はヨット・ボート・クルマなど趣味と構造研究の日々を過ごす。

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