医療手技や臨床判断の習得に取り組んでいると、「自分もいずれできるようになる」と思っていたことが、ある時から急に遠く感じられることがあります。
経験を積んでも上達を実感できず、「本当に習得できるのだろうか」「自分はこの道に向いていないのではないか」と、キャリアそのものに迷いが生じることもあります。
そのような若手医師に勧めたい漫画が、小林有吾著『アオアシ』です。本作は、Jリーグのユースチームを舞台に、主人公が自分の弱点と向き合いながら、選手として成長していく姿を描いた全40巻のサッカー漫画です。
この作品では、まず主人公が悩み、苦しみます。他人にできることが、なぜ自分にはできないのか。さまざまなことを考えます。
この作品が、私『理屈コネ太郎』の実感と重なるのは、次の点です。
誰かが、その真摯な苦悩を見て、理解してくれていること。
何かのきっかけによって、ヒントや着想が見えるようになること。
そして、医療の世界で手技やスキルとして定式化されているものは、正しい方法で努力を続ければ、必ず身につきます。
悩み、気づき、モノにする。
その過程で生じる人間の心理を、巧みに描いた作品が『アオアシ』です。
つらくて苦しいとき、だまされたと思って一度読んでみてください。
もう一度、立ち向かう勇気が出てくるかもしれません。
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