Contents
1. 日本人として生まれたということ
私は別に好きで日本人に生まれたわけではありません。
人は生まれる国や時代を選べません。気づけば日本に生まれ、日本人として生きていました。
だからこそ、私はこう思います。
「日本人に生まれちゃったので、日本の歴史を正確に知り、日本人であることを楽しみ、この国がより良くなっていったらいいな」と。
2. 日本に誇りも反発もなかった若い頃
無自覚な少年時代
子供の頃は、与えられた環境に身を任せるばかりで、日本という国や、日本人というアイデンティティを意識した記憶はほとんどありませんでした。
アメリカへの憧れ
10代の頃、当時の同年代の人のほとんどと同様に、私はアメリカに無邪気な憧れを抱いていました。
自由、個人主義、合理性――日本の年功序列的な上下関係が息苦しく感じられ、アメリカ文化に理想を見ていたのです。
3. 米国留学で知った現実
自由の国の裏側
米国の大学で学び、現実を知りました。
そこには日本では想像しにくい格差や人種問題が存在していました。
ジム・クロウ法と人種分離政策
歴史的には、明確な人種差別制度が長く存在していた事実があります。
表現の自由はあれど、それが競争や政策に持ち込まれると、明確な「差別」となりうることも学びました。
そして近年では、クォータ制による逆差別に苦しむ人々が存在することも知りました。
4. 日本再発見と視点の変化
インターネットと学び直し
40代後半、ネットの力で多様かつ正確な情報に触れ、学校では教わらなかった日本の歴史や文化に出会いました。
日本社会への新たな気づき
敗戦後の義務教育には、日本への誇りを削ぐ内容も多く含まれていたこと。
また、戦勝国が情報を使って自国の国益を守る構造などが、より深く見えるようになりました。
5. 日本に対する二面性のまなざし
足りない点もある
日本が完璧な国だとは思いません。
他国の文化や制度に優れたものも多く、見習うべき点は数多く存在します。
誇れるものもある
一方で、日本には世界に誇れる多くの資産があります。
世界最古の皇統を持ち、現存する最古の国であること
科学技術と勤勉な国民性による「ものづくり」の国であること
本来なら山海の幸に恵まれている海洋国家であること
安全な治安(近年やや懸念はあるが)
度重なる災害からの迅速な復興力
簡潔かつ厳格な服務宣誓を誓う自衛隊の存在
汚職などがほとんどない警察機構
6. これからの日本に願うこと
平和と抑止力の両立
他国の武力による威圧や核の脅威に屈しない、確かな抑止力を持った国になってほしいと思います。
核兵器なき世界、核兵器廃絶を目指しつつも、足元の喫緊の危機である隣接国の核の脅威に対しては、現実的な抑止手段を持つべきです。
それが核兵器を含むものであっても、三度目の核攻撃を未然に防ぐ抑止力を保有できるのなら、検討すべきだと考えます。
外交と独立性
強さと自立心のある外交で、世界に確固たる立場を築いてほしいと思います。
日本は自由と信義を愛する民主主義で法治の国です。
この国柄と相性の悪い国――たとえば独裁国家とは距離を置き、日本人の自由という財産と内心の自由を守るべきだと思います。
外国からの干渉やプロパガンダには、やんわりと、しかし毅然と対処する方策を持ってほしい。
そして日本の主権が軽んじられた際には、それが間違った行為であることを相手に理解してもらう手段と意思を持ってほしいと思います。
自国民を大切にする誠実な政治文化
日本政府は、まず日本人のために汗を流す政府であるべきです。
そのうえで、外国人の自己申告だけでなく、客観的なデータによって、その人物を日本国として救済すべきかどうかを判断してほしい。
「日本のため」に汗をかくリーダーに、正当な評価と拍手を送りたいと思います。
7. 結びに
私は「日本人に生まれちゃった」からには、この国と共に生きていくしかありません。
だからこそ、願うのです。
安心して暮らせる未来を。
大切な人々と文化を守りながら、次の世代にこの国をつないでいくことを。
そのために、少しでも前向きに、誇りを持って生きていきたいと思います。
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