DJI Mavic 4 Proを屋外で初飛行|驚異の安定性と資格取得への考え方

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準備とこれまでの経緯

購入後より、屋内では何時間か飛行させたDJI Mavic Pro4。機体登録やリモートID取得も無事に済み、番号も機体に張り付けた。いつでも屋外飛行が出来る状態であったが、雨だったり強風だったりで、なかなか適当なチャンスがなかった。

今回、たまたま天気がそれなりに許容範囲と思われたので、クルマで飛行禁止区域の外にまで移動し、特定飛行を一切しない前提で飛ばしてみた。


飛行そのものの印象

感想は、飛行そのものは簡単で、自律機構がしっかりしているので、基本ドローンは特別な操作をしなければホバリングをしてくれる。だから、操縦そのものには愉しみめいた感動はあまりないが、「うわあ、この機械よく出来てんなあぁ」という感動はガンガンと湧いてくる。このあたりはいわゆるラジコンとは全くちがう。

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圧倒的な映像と通信性能

カメラの向きや倍率の操作も一通りやってみた。

そして、ドローン本体から送信される画像が非常にクリアでびっくりした。リアルタイムでの画像は、十分に目視外飛行が可能である。数キロ離れた、肉眼では到底観察できない景色が手元のモニターでくっきり見える。

そして、プロポとドローンとの間の交信可能距離が驚くほど長く、これほどの性能を持った機械が誰にでもアクセス可能である事は、ちょっと常識的に考えると極めて危険だと思う。


技術の裏に潜む危うさ

世の中の千人に3人くらいは結構な悪人らしいから、悪人達がドローンで悪事を働こうと頭を使ったら、テロは容易に起きてしまうだろう。これは絶対に人口密集地や重要施設周辺で、制限なく使わせてよい機械ではないなあ…というのが、ドローン野外初飛行の理屈コネ太郎の感想だ。


目視外飛行への憧れ

実際にプロポの画像を見る限り、目視外飛行は十分に可能に思えた。やっぱり目視外飛行をやりたい。鳥のように高い空から色々な景色を眺めてみたい。ヘリを使った撮影のように美しい動画に撮ってみたい。

人が殆どいない場所での目視外飛行を行うには二等国家資格が必要だと思うから、取り敢えず取得してみようと考えている理屈コネ太郎。
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国家資格の意義

別記事「国家資格の要vs不要論争に決着」で述べたように、今後のドローン実装化社会でドローン産業の現場に立とうと思うなら一等を取得した方がよいが、ドローンの資格は自動車運転免許や小型船舶操縦士免許よりも格段に経済的負担が大きい。

しかし、何かを操縦する国家資格は自動車運転免許がその代表であるが、創設初期がもっともイージーに取得できる。だから、将来の仕事の可能性を広げておく意味で国家資格は取っておいて、損はないかも。

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資格制度と産業構造の関係

ドローン国家資格は、業務独占(例えばレベル4飛行)と名称独占の両方を併せ持っているから、間違いなくニーズは高くなると、昭和~平成~令和の産業構造と資格需要の変遷を見てきた理屈コネ太郎は考えている。

ただし、ニーズが高ければ、収入が高いか…というと、それはまた別のハナシ。以降のハナシはドローンからやや離れるが、とても大切なハナシなので、時間があれば是非読んで欲しい。

この記事は2025年11月初旬に書いているが、もし今後も日本政府が緊縮財政を続けたり消費税率を引き上げたり、あるいは日銀が利上げなどを行うとしたら、市場のマネーが不足して、人々にいきわたる給与が増えません。そして円高になって輸出産業の利益が低下し、GDP伸び率は鈍化するでしょう。

つまり、失われた「30年」が「40年」になってしまいます。

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経済と労働の現実

トラックドライバーやバス運転手の需要が極めて高いにも関わらずなり手が少ないのは、給与が労働に見合わない低さだからです。給与が低い原因は、長年デフレ基調下で緊縮財政と度重なる消費税率引き上げをおこなってきた日本政府の大失政です。国民の厚生よりも財政規律を優先するという、倒錯思考の賜物です。

同様に、ドローン操縦士もニーズが高いのに市場マネーが少ないため給与が低い…という未来が起きる可能性もある。

しかし、そうならない可能性もある。マクロ経済学の原理通りに日本政府と日銀が財政と金融の舵取りをしてくれれば、ニーズの高い職種の給与は必ず上がりますから。


おわりに ― ドローンから考える社会の動き

ドローンに興味を持った人は、そうした社会の動きにも敏感になると、ドローンの面白さがまた一段高いトコロに到達するかも知れない。ドローン操縦に関する国家資格取得についての指針にもなると思う。


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