データで考える“楽しいセカンドライフ”の持続期間|リアリスト向けシニアライフの基本事項

自由で愉しいセカンドライフ期間は、定年年齢と健康寿命で決まる
写真はイメージです。

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自由で愉しいセカンドライフ期間は、定年年齢と健康寿命で決まる

はじめに|自由を愉しめるセカンドライフの期間は?

定年後の人生を「自由に楽しみたい」と思っても、その期間は思いのほか短いかもしれません。
“楽しいセカンドライフ”は、平均寿命や健康寿命というデータから見れば、有限の持続期間しかないのです。
本記事では、引退後の自由時間を数値で捉え、リアリストの視点から「いつ、何を始めるべきか」を考えます。
理想論ではなく、現実を根拠に行動したい人のための、シニアライフの基本事項です。


定年後の人生は長い。しかし、自由を愉しめる期間は、実はそれほど長くないかもしれません。

一般的に、定年後から他界するまでの期間を「セカンドライフ」と捉えることが多いですが、そのうち本当に自由を謳歌できる期間はどれくらいあるのでしょうか?

厚生労働省のデータによると、健康寿命(自立して生活できる期間)は、男性72.68歳、女性75.38歳です。

健康寿命を超えると、自由に動ける時間が限られ、思うように愉しめなくなる可能性が高いですから、何歳までフルタイムで働くかで自由を愉しめるセカンドライフの期間が決まる事になります。


定年年齢と、自由を愉しめる期間の関係

健康で自由に過ごせる年数は、何歳で定年を迎えるかによって変わります。

性別平均寿命健康寿命60歳定年65歳定年70歳定年
男性81.05歳72.68歳12.68年7.68年2.68年
女性87.09歳75.38歳15.38年10.38年5.38年

定年が遅いほど、自由に愉しめる期間は短くなる。
つまり、「もう少し働いてから好きなことをしよう」と考えていると、その「好きなこと」をする時間がほとんど残らないかもしれないのです。


1. ステレオタイプを捨て、自分自身の価値観に従う

自由に愉しめる期間が短いからこそ、「自分の人生」を生きることが大切です。

老後は「のんびり過ごすもの」「趣味はほどほどに」など、社会や会社が植え付けてきた価値観(ステレオタイプ)に縛られていませんか?
ステレオタイプの詳細については別の記事に記載しました。気になる方はそちらを参照して下さい。


✔ 価値観のシフトチェンジ

  • 社会の常識ではなく、自分自身の価値観に従う
     → 「みんながやること」ではなく、「本当にやりたいこと」に時間を使う。

  • 既知の体験の繰り返しではなく、未知の体験に挑戦する
     → これまでやったことがないことにこそ、新しい発見がある。

  • なんとなくの思い込みではなく、リアルなデータを判断基準にする
     → 平均寿命や健康寿命を具体的に把握し、「いつまで動けるか」を前提に行動を設計する。


2. 具体的に何をすればいい?|今からできる自由の愉しみ方

もし、これまでやったことがないのなら、ブログ運営、バンジージャンプ巡り、スキューバダイビングなどを試してみるのも面白い選択肢です。

✔ 新しい体験のアイデア

✅ 創作系:ブログ運営、写真撮影、動画編集
✅ 挑戦系:バンジージャンプ巡り、スキューバダイビング、ボート遊び
✅ 活動系:ハイドロフォイルサーフィン、ヨット、ダンス

たとえば、「スキューバダイビング×ブログ×写真撮影」を組み合わせれば、ただの趣味が発信活動へとつながる可能性もあります。


まとめ|自由に愉しめる時間は限られている

セカンドライフは長い。しかし、その中で自由に愉しめる時間は驚くほど短い。
だからこそ、「いつかやる」ではなく「今すぐ始める」ことが大切です。

✅ ステレオタイプを捨て、自分自身の価値観に従う
✅ これまでやったことのないことに挑戦する
✅ 自由に愉しめる時間を最大限に活かす

「定年後に好きなことをしよう」と考えているなら、「好きなことができる時間がどれくらいあるのか?」を、一度考えてみるべきです。


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