わたし理屈コネ太郎の孤独に対する基本的な考えは、
それを味わい、愉しみ、成長の糧にすることだ。
しかし、人間にはいろいろな気分の時期がある。
いつも“孤独を楽しめる自分”でいられるわけではなく、
時に、孤独そのものが重く感じられてしまうこともあるだろう。
それは、人間である以上、ごく自然な現象だ。
そこで今回は、**「孤独を楽しめないとき」**の対処法を述べてみたい。
Contents
● 孤独には種類がある
まず最初に、孤独といっても一種類ではない。
気持ちの整理をつけるための休息としての孤独
ただ退屈しているだけの暇の孤独
心のエネルギーが落ちて生じる苦痛としての孤独
この3つは似て見えて、まったく違う。
自分がいまどれに近いのかを、ぼんやりとでも把握しておくとよい。
● 苦痛を感じる孤独の多くは「退屈」から始まる
多くの場合、孤独の苦痛は退屈から始まる。
やりたいことがなく、やるべきこともなく、
ただ時間が空白のまま流れていくと、人は孤独を重たく感じやすい。
だから孤独に苦痛を感じるなら、
まずは退屈そのものをどうにかすることが第一である。
退屈さえしていなければ、孤独は恐れるに足りない――
その話は別記事「退屈さえしなければ孤独はこわくない」に詳述したので、
時間のあるときに読んでもらえればと思う。
● 退屈を撃退する最も手軽な方法
退屈に抗うには、
ひとりでできる刺激的な趣味をいくつか持っておくのが一番手っ取り早い。
その時の気分や状況に応じて、
「今日はこれならできるかも」と思える趣味に手を伸ばせばよい。
1人で楽しめる趣味の例は、別記事
『1人で楽しめる趣味を持つ|セカンドライフを豊かにする極意』
および
『覚醒するほど面白いシニア趣味12選|元医師が実体験で厳選!』
に詳述しているので、ぜひ参考にしてほしい。
● しかし――。趣味が楽しめない、異変を感じる孤独もある
ここからが、今回もっとも大切にしたい部分だ。
もし、普段なら没頭できる趣味や遊びがどうしても楽しめない孤独であれば、
それは単なる退屈の孤独ではない。
もしかすると、心そのもののエネルギーが低下しているサインかもしれない。
“やる気がない”のではなく、
“楽しむ回路そのものが働かない”という状態である。
その場合、孤独を無理に楽しもうと頑張る必要はまったくない。
少し休んで、それでも回復しないなら、
医療機関で一度相談することをお勧めする。
孤独に苦痛を感じることそのものは悪くない。
むしろ、人間として当然だ。
ただし、**「普段は楽しいものが楽しく感じられない」**というのは、
体が発している小さな赤信号の可能性がある。
早めに整えてしまった方が、後の人生はずっと軽やかになる。
● 最後に
孤独は、味わえば深い友となり、
退屈であれば重荷になり、
心が疲れているときには苦痛にもなる。
孤独そのものが敵なのではない。
孤独をどう感じる“いまの自分”の状態こそが、いま確認すべきポイントなのだ。
あなたが孤独を楽しめる気分ではないなら、
まずは退屈を退け、
趣味の火を少しだけ灯してみてほしい。
そしてもし、火がどうしても点かないなら、
それはあなたの心が「助けて」と静かに告げているだけだ。
その声に気づけたなら、孤独はすでにあなたの味方である。
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筆者紹介は理屈コネ太郎の知ったか自慢|35歳で医師となり定年後は趣味と学びに邁進中
