はじめに|1人で楽しめることは、自由につながる
1人で楽しむ力を持つことは、セカンドライフを含めた人生を豊かにする極意のひとつである。
理屈コネ太郎は本気でそう考えている。
誰かと一緒に過ごす時間には、その人と共有する楽しさがある。一方、自分の楽しみが常に他人の存在を前提としていれば、自分の時間は相手の都合にも左右される。
一緒に遊ぶ人がいない。予定が合わない。相手の体調が悪い。
そのたびに自分の楽しみまで止まってしまえば、せっかく増えた自由時間を十分に使えない。
自分1人でも機嫌よく時間を使える。
この力があるだけで、人生の自由度はかなり高くなる。
第1章:楽しみを他人に依存すると、自分の時間まで他人次第になる
現役時代は、仕事そのものが多くの人との接点を作ってくれる。
会社へ行けば同僚がいる。取引先がいる。患者や顧客がいる。予定もある。
定年後には、その仕組みが大きく変わる。
時間が増える一方、その時間をどう使うかは自分で決めることになる。
ここで「誰かと一緒でなければ楽しめない」という状態になると、自分の自由時間を使うために、まず相手を探さなければならない。
1人でも楽しめる趣味を持っていれば、思い立ったときに始められる。
本を読む。散歩する。料理する。写真を撮る。文章を書く。工作する。楽器を触る。クルマを走らせる。釣りへ行く。
その日の気分や体調に合わせて、自分で選べばよい。
1人で遊べるということは、自分の時間の決定権を自分で持てるということである。
第2章:遊びの自立を支えるのは、生活の自立である
1人で楽しむためには、自分の日常生活を自分で回せることも大切である。
炊事、洗濯、掃除、買い物。
こうした生活の基本を自分で処理できれば、自分の時間の使い方も自分で決めやすくなる。
生活を1人で回せる人は、
「今日は何をしようか」
という問いから一日を始められる。
生活上の用事を片づけ、その後の時間を好きなことへ使えばよい。
遊びの自立と生活の自立は別の能力だが、どちらも自分の時間を自分で管理するための基礎になる。
セカンドライフの自由とは、時間が余っていることだけを意味しない。
その時間を、自分の意思で使えることである。
第3章:1人で夢中になれる人は、退屈に強い
1人で夢中になれるものがあると、退屈する時間が減る。
これはセカンドライフではかなり大きい。
何かに夢中になると、自然に次の課題が見えてくる。
もっと上手にやりたい。
仕組みを知りたい。
別の方法を試したい。
もっと遠くへ行きたい。
もう少し良いものを作りたい。
そして、その課題を自分で考え、調べ、工夫して越えていく。
この過程そのものが遊びになる。
課題が一つ終われば、また次の課題が見えてくる。
そうしているうちに、一日はかなり短くなる。
1人でいることと、寂しいことは同じではない。
誰とも会わなかった一日でも、夢中になって遊んだ一日なら、その時間は十分に充実している。
1人で遊ぶ力があれば、周囲に人がいるかどうかとは別に、自分の時間を面白くできる。
第4章:趣味はいくつあってもよい
1人で完結できる趣味を、ひとつだけに絞る必要はない。
気分や季節、天候、体調によって遊びを変えればよい。
晴れた日は外へ出る。
雨なら家で文章を書く。
身体を動かしたい日は散歩や運動をし、静かに過ごしたい日は読書や工作をする。
複数の趣味を持っていれば、一つの趣味に飽きたり、一時的にできなくなったりしても、別の遊びへ移れる。
セカンドライフには時間がある。
その時間を一種類の趣味へ集中させるより、興味の向く方向へ気軽に広げていくのも面白い。
理屈コネ太郎が実際の経験から考えた趣味については、別記事「覚醒するほど面白い・楽しいシニア趣味12選|元医師が実体験で厳選!」にまとめている。
第5章:今は1人で新しい趣味を始めやすい
現在は、1人で新しいことを始めるための環境がかなり整っている。
YouTubeには、料理、工作、整備、スポーツ、楽器、写真、動画編集など、さまざまな分野の情報がある。
生成AIを使えば、分からない言葉を調べたり、仕組みを質問したり、自分の理解を整理したりすることもできる。
以前なら、先生を探したり、教室へ通ったり、専門書を何冊も読んだりしていたことを、自宅から始められる。
その分、情報を選ぶ力も必要になる。
YouTubeには非常に優れた解説がある一方、成功体験を一般論として語る人や、意味の薄い情報をもっともらしく説明する人もいる。
情報を集め、自分で考え、実際に試してみる。
この繰り返しまで含めて、1人で趣味を育てる面白さである。
第6章:発信することも、1人で完結する趣味になる
ブログや動画配信も、1人で楽しめる趣味になる。
自分が経験したことを整理する。
調べたことを文章にする。
撮影した映像を編集する。
考えたことを他人に伝わる形へまとめる。
発信する過程では、自分自身の考えも整理されていく。
昨日まで曖昧だったことが、文章を書くことで少し明確になることもある。
記事や動画が少しずつ蓄積していけば、自分が何を考え、何をしてきたのかという記録にもなる。
それ以上に面白いのは、自分の経験や考えそのものが、新しい遊びの材料になることだと思う。
結章:セカンドライフでは、自分で自分を楽しませる
セカンドライフには、現役時代には得にくかったものがある。
時間である。
その時間をどう使うかは、自分で決めることになる。
生活を自分で回す。
自分で遊びを見つける。
分からないことを調べる。
工夫して試す。
飽きたら別のことを始める。
そして、また面白いものを見つける。
1人で楽しめる力とは、自分で自分の時間を面白くできる力である。
誰かと過ごす時間も、その力を持ったうえで楽しめばよい。
セカンドライフを豊かにするために、1人で夢中になれるものをいくつか持っておく。
それだけでも、残された時間の景色はかなり変わると思う。
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