Contents
はじめに
GRヤリスでコーナーを立ち上がるとき、
アクセルを踏んだ瞬間に前が逃げる。
そんな脱出アンダーステアに悩んでいる人は少なくないはずです。
私も同じ状態でした。
そしてその原因は、自分では正しいと思っていた運転操作にありました。
プロレーサーのドライビングレッスンで指摘されたのは、
進入で前輪を使いすぎていること。
その結果、立ち上がりでは前輪のグリップが残っていない。
この記事では、レッスンで得た気づきをもとに、
脱出アンダーステアが起きる構造と、その具体的な改善方法を解説します。
問題の本質|前輪の使いすぎでクルマは曲がらなくなる
約三か月ぶりに、プロレーサーのドライビングレッスンを受けた。
インストラクターは前回と同一人物で、理論派である。
私は理屈コネ太郎なので、理屈で理解できない事はカラダが受け付けない。
なので、理論派インストラクターの教えは大変ためになった。
一回目の私の気づきは横グリップを全く使えていないことだった。
今回までに、それはだいぶ修正できていた。
タイムのだいぶ縮んだ。だが、その先がなかなかわからない。
特に、20型GRヤリス6MTでアンダーステアがでてしまう。
今回は特定のコーナーのその問題だけに集中してレッスン。
2回目のレッスンの冒頭、私がドライブしてインストラクターに現状をみてもらい、
その後に軽くレクチャーで問題点と解決法を口頭で教示。そして彼の実技でそれを体験する。
要するに、私はコーナー進入で前輪荷重をかけすぎて、
その後に旋回と駆動の両方でグリップを使いきった外側前輪が滑り出している。
なぜそれで遅くなるのか|「前輪だけで走っている」状態
コーナー進入で荷重をかけ過ぎて前輪だけで走っているので、
クルマの姿勢もよくないし、なによりグリップが足りないので速度が出せない。
前輪は
・減速
・旋回
・脱出時の駆動影響
をすべて担うことになり、結果として過負荷になる。
その一方で後輪は十分に使われていない。
つまり、四輪のグリップの合力を使えていない状態である。
解決の方向性|四輪で曲がるという考え方
ではどうするか。
四輪のグリップを使って、進入から脱出までのコーナリング速度を高く維持する。
ここで重要なのは、
👉 四輪で曲がるとは、荷重移動を使わないという意味ではない
という点である。
荷重移動は必ず起きるし、
旋回初期のヨー発生には前輪への荷重移動を利用する必要がある。
問題はその塩梅である。
改善の具体|前輪の仕事を早く終わらせる
そのためには、後輪がきちんと接地する必要がある。
さらにそのためには、それまでよりも手前でブレーキングを終わらせ、
荷重を後輪に戻す必要がある。
つまり、
👉 ヨーは前輪荷重を使って立ち上げる
👉 しかしその状態を引きずらない
ということになる。
前輪の仕事を早めに切り上げ、
後輪が参加できる状態を作る。
そうすることで、クルマは前輪だけではなく、
四輪で旋回を維持できるようになる。
なぜこれで速くなるのか
インストラクター曰く、今のクルマ、特に市販車は以前に比べて格段に曲がるので、
以前ほど前輪に荷重をかける必要がなくなった。
前輪を使いすぎるのではなく、
四輪で横グリップを分担する方が合理的である。
その結果、
・前輪が限界に達しない
・後輪も横グリップを発生する
・四輪の合力が増える
ことで、コーナリング中の速度を高く維持できる。
実走結果
このレッスンを受けた翌日、自分1人でコースを回ったところ、
1分50秒764、Top Speed 201.6km/h ➡ 1分49秒661、 Top Speed 199.3km/h(ともに20型GRヤリス6MT)
とタイムが短縮された。
トップスピードが落ちているのにタイムが短縮されたのは、
トップスピード計測地点が丁度ストレートエンドあたりにあるので、
ブレーキングと重なるからだと思う。
そしてそれは、ブレーキングポイントを若干前倒しして、
リアタイヤ接地回復を狙ったためである。
まとめ
脱出アンダーステアの原因は、
前輪を使いすぎていることにある。
解決策は単純で、
👉 前輪でヨーを作りすぎない
👉 早めにブレーキを終えて後輪を接地させる
👉 四輪でコーナリングを維持する
ということになる。
荷重移動は使う。ヨーも作る。
しかしそれを引きずらない。
その塩梅こそが、
コーナリング速度を決めている。
最近のクルマが曲がるようになった事に関連する記事は
➡クルマは以前より「曲がる」ようになった。だからドライビングテクニックも変わる
理屈コネ太郎61歳、ヘッポコドライバーではあるが、
今日も明日も明後日も、ドライビングテクニック習得に夢中である。