ドライビングテクニックを磨くなら、どんなクルマを選べばいいのか。
スポーツカーか、FFかFRか、MTかATか。
そうした違いで悩む人は多いと思います。
しかし結論から言えば、それらは本質ではありません。
ドライビングテクニックは「感覚」ではなく「物理」です。
そして上達に効くかどうかは、車種ではなくクルマの条件で決まります。
この記事では、
・ドラテク習得に適したクルマの条件
・なぜ高性能車や高額車が必ずしも有利ではないのか
・シンプルなクルマの方が上達しやすい理由
を、構造的に解説します。
また、ドラテク練習にあまり関係ないと言いながら、それでも駆動方式の違いを知りたいかたはFF・FR・MR・RR・4WDの違いとは?|加速・制動・コーナリング特性を車両重心から整理に詳細をご用意しています。
Contents
ドライビングテクニック磨きに効くクルマの結論
国産の純内燃機関車の新車で、正規ディーラーでスピードリミッター解除を受け付けてくれるクルマ。
これで、ドライビングテクニック磨きには十分です。
軽でも登録車でも、FFでもFRでも、MTやATといった違いはほとんど問題になりません。
スポーツグレードかどうか、いわゆるスポーツカーかどうかも本質ではありません。
なぜ車種ではなく「条件」が重要なのか
ドライビングテクニックは物理です。
したがって、その物理が想定通りに作用することが最も重要になります。
具体的には、
・寸法と強度がきちんと出ていること
・車検対応の交換パーツが豊富に存在すること
・タイヤの選択肢があること
・燃費が極端に悪くないこと
これらが揃っていれば、テクニック習得の環境としては十分です。
逆に言えば、どれだけ高性能なクルマであっても、
これらの条件が満たされていなければ、上達にはつながりません。
上達に向かないクルマの特徴
すぐ調子を崩すクルマは、たとえどれほど美しく魅力的であっても、ドライビングテクニック磨きには適していません。
状態が安定しないクルマでは、操作と挙動の関係が再現されないからです。
また、クルマ本体やパーツが高額すぎる場合もあまり推奨できません。
何かを交換するたびに大きなコストがかかる環境では、試行回数が制限されます。
ドライビングテクニックは試行の積み重ねでしか身につきません。
その回数を制限する要因は、基本的に排除した方がよいです。
正確な情報が返ってくるクルマであること
あらためて重要なのは、寸法と強度が正しく出ていることです。
ここが狂っていると、クルマからドライバーへの情報が歪みます。
つまり、入力(操作)と出力(挙動)の関係が不正確になります。
その状態では、どれだけ練習しても正しい理解には到達できません。
実用性も上達効率に影響する
最近のクルマはエアコン性能が高いため、エアコンがしっかり効くクルマの方が望ましいです。
ドライビングは集中力を要する行為です。
暑さや不快感は、その集中を確実に削ぎます。
快適性は贅沢ではなく、学習効率に直結する要素です。
ドライビングテクニックとは何を指すのか
ドライビングテクニック磨きとは、そのクルマで出せるタイムを出すことです。
その過程で、操作と挙動の関係を理解し、再現できるようになる。
それがテクニックです。
そして一度、正しい条件のクルマで習得したテクニックは、
少しの慣れで他の車種にも適用できるようになります。
ノーマル車両でも十分に上達できる
誤解を恐れずに言えば、スピードリミッター解除以外はすべてノーマルでも問題ありません。
むしろ、考えるべき変数が少ない分、シンプルにテクニックの習得に集中できます。
チューニングによって変数を増やすのは、基礎ができてからで十分です。
因みにわたし理屈コネ太郎は、ドライビングテクニック練習者として、GRヤリスを選びました。その理由は若い頃から憧れていたスポーツ四駆であること、トヨタクオリティーであること、そしておそらく車検対応パーツが大量に出てくると思ったからです。
寸法と強度は十分なので、練習に励み、フィードバックを感じています。私のドラテク練習用クルマとしてこれ以上のクルマはありません。
まとめ
ドライビングテクニックが上達するかどうかは、車種ではなく条件で決まります。
・物理が正しく作用すること
・再現性があること
・試行回数を確保できること
この3点が満たされていれば、クルマはそれで十分です。
シンプルで、正確で、繰り返し使えるクルマ。
それが、ドライビングテクニック磨きに最も効くクルマです。