ブログ運営は自分 vs 世界の知的なゲーム|AI・WordPress・GA4・GSCで仮説と検証を楽しむ

ブログ運営は、実に面白い趣味です。

記事を書いて公開するだけでも楽しめますが、記事数が増え、運営期間が長くなると、別の面白さが見えてきます。

自分の着想や本音を記事にする。AIと何度も議論しながら文章を磨く。WordPress(WP)1で公開する。その後の反応をGoogle Search Console(GSC)2やGoogle Analytics 4(GA4)3で観測する。

集めたデータをAIで分析し、

「なぜこの記事は読まれたのか」

「なぜ検索結果に出てこないのか」

「GoogleとBingで評価が違うのはなぜか」

と考える。

そこから仮説を立て、記事を修正し、また書く。数週間、数か月後に数字を見る。

ここには明確な構造があります。

自分の考えを世界へ出し、どこかにそれを面白いと思う人がいるかを試す。

その反応の一部が、PVという具体的な数字になって返ってきます。

私にとってブログ運営とは、自分の考えをネットの世界へ投げ込み、反応を観測しながら仮説と検証を繰り返す知的なゲームです。

同時にそれは、自分のアイデアと世界との勝負でもあります。

着想と論点から始めます

記事は、日常の疑問、経験、違和感、趣味の発見から生まれます。

「これは記事になる」と感じた論点を拾います。

特に面白いのは、多くの人が何となく感じながら、まだ十分に言語化されていない問題です。

個別の体験は語られている。

しかし、それらに共通する構造までは整理されていない。

そこで、

「これは、こういう構造ではないか」

と考えます。

ここが記事の出発点です。

暫定タイトルと論点を示し、AIにドラフトを作ってもらいます

着想がまとまると、まず暫定タイトルを考えます。

そのうえで、

「何を書くのか」

「重要な論点は何か」

「自分はどう考えているのか」

を箇条書きなどで整理してAIに提示します。

記事の方向を決める材料は、自分で用意します。

その暫定タイトルと論点をもとに、AIに最初のドラフトを作ってもらいます。

返ってきたドラフトを読みます。

論理はつながっているか。

自分の意図を正確に表現しているか。

説明が足りないところはないか。

冗長な部分はないか。

追加すべき経験や事実はないか。

自分の考えと違う方向へ話が進んでいないか。

違和感があれば、その理由をAIに伝えます。

AIは修正版を返します。

私はまた読みます。

そこで新しい問題を見つければ、再び修正を求めます。

この往復を繰り返して、文章を自分が納得できる形へ近づけていきます。

人間が着想と論点を提示し、AIが文章として展開する。人間が読み、判断し、さらに思考を加えて返す。

この共同作業によって、頭の中に漠然とあった考えが、少しずつ構造を持った文章になっていきます。

本文が固まったら、タイトルや冒頭を整えます

本文に満足できたら、タイトル、記事冒頭、メタディスクリプションを整えます。

記事本文とタイトルが整合しているか。

検索する人に内容が伝わるか。

既存記事とテーマが重複していないか。

記事冒頭は本文へ自然につながっているか。

メタディスクリプションは内容を簡潔に表しているか。

こうした部分もAIと相談しながら調整します。

最後に既存記事との関係も確認し、その時点での完成形として公開します。

ここで、自分の頭の中にしかなかった考えが、世界へ出ていきます。

ブロガーは世界と勝負しています

検索空間には、大量の記事があります。

企業サイト。

専門家の記事。

大手メディア。

長年運営されている個人ブログ。

海外の情報。

その巨大な情報空間の中に、自分の記事も一つ置かれます。

そこで、

「この考えは誰かに届くだろうか」

「この説明は分かりやすいだろうか」

「この視点に価値を感じる人はいるだろうか」

と試します。

検索結果の中で自分の記事が選ばれる。

クリックされる。

読まれる。

また別の日にも誰かが来る。

その積み重ねがPVになります。

世界という巨大な相手に、自分の知識、経験、考え方、文章力を一つの記事として差し出す。

そして、そこから返ってくる反応の一部を数字で受け取る。

ここに、かなり明確な自分対世界の構造があります。

この感覚が、ブログ運営を面白くしています。

公開後は数週間、数か月、数年にわたって観測します

公開した記事は、その後も見続けます。

数週間後。

数か月後。

場合によっては数年後。

PVはどのくらいあるのか。

検索エンジンにインデックスされているか。

どんな検索クエリ4に対して表示されているか。

検索エンジンから読者が来ているのか。

別の記事から回遊してきたのか。

お気に入りなどから直接訪問しているのか。

ここで複数の道具を使います。

WP、GSC、GA4はそれぞれ違う場所を見ます

それぞれの役割を大まかに整理すると分かりやすくなります。

WordPressは「記事を作り、管理し、何が読まれているのかを見る場所」です。

記事本文、タイトル、カテゴリー、タグなどを管理します。私のサイトではWPPP5も利用しているため、記事ごとのPVを日単位で追うことができます。

GSCは「検索され、SERP6に表示され、クリックされるまで」を見る道具です。

どんなクエリで自分の記事が表示されたのか。

何回表示されたのか。

平均掲載順位はどのくらいだったのか。

何回クリックされたのか。

こうした検索空間での動きを観測します。

GA4は「読者がサイトへ入ってきてから」を見る道具です。

どこから来たのか。

どの記事を見たのか。

どの程度閲覧したのか。

ほかの記事へ移動したのか。

大まかに整理すると、

WP=記事とPV

GSC=検索からクリックまで

GA4=サイトへ入ってからの行動

です。

そして、これらから得られた大量のデータを横断して処理するのがAIです。

AIによってサイト全体を短時間で分析できます

一つの記事だけなら、人間が数字を見比べても分析できます。

数百の記事をまとめて見ると、作業量は一気に増えます。

どの記事が伸びているか。

どの記事が停滞しているか。

掲載順位は高いのにクリックされていない記事はあるか。

最近になって表示回数が増えた記事はあるか。

どのカテゴリーに伸びる兆候があるか。

どの記事同士を内部リンクで結ぶとよいか。

次にどのテーマの記事を書くと既存記事群とつながるか。

こうした作業を人間だけで行うには、かなりの時間が必要です。

AIにWordPress、GSC、GA4などのデータを渡すと、大量の情報を短時間で比較できます。

そこで重要になるのが仮説です。

数字を組み合わせて現象を読み解き、考えられる原因を挙げ、複数のデータと照合し、最も整合する説明を探します。

ここでAIの処理能力と、人間の直感や洞察力を組み合わせます。

GoogleのデータからBingの動きも推定します

検索エンジンは一つではありません。

GoogleとMicrosoftのBingでは、同じクエリを検索してもSERPが異なります。

私のサイトでは、この違いがかなり重要です。

現在、当サイトへの総流入の約50%をBingが占め、Googleは約15%です。

一方、検索について細かく観測できるのはGSCを使えるGoogle側です。

そこでGoogleの詳細データ、GA4の流入データ、WordPress側のPVなどを組み合わせながら、Bing側で起きていることも推定します。

この作業もかなり面白いです。

GA4のBing流入を2.4倍するとWPPPと整合する

実際の例を挙げます。

私のサイトでは、GA4に記録されたBingからの流入数と、WPPPに記録されたPVを比較すると、両者の数字に隔たりがあります。

Bingからの流入には、GA4で十分に捕捉されないケースがあります。

そこで、

「GA4に記録されたBing流入を何倍と考えれば、WPPPを含むサイト全体の観測結果と最もよく整合するのか」

という問いを立てました。

複数の倍率をAIでシミュレーションし、他の観測データとの整合性を比較しました。

その結果、現段階では、GA4に記録されたBing流入を約2.4倍した値で考えると、WPPPログなど他の観測データと最もよく整合すると判断しています。

2.4倍は、現在の当サイトについて採用している作業仮説です。

今後データが増えれば、再び検証して補正値を更新します。

直接観測しにくい現象について、複数の観測結果が最もよく整合する条件を探す。

こうした推理もブログ運営の楽しさの一部です。

GoogleとBingで同じ検索をして比較します

さらに実験します。

同じクエリをGoogleとBingへ入力し、それぞれのSERPを比較します。

自分の記事がBingでは上位にある。

Googleでは低い。

別の記事では逆になる。

複数のクエリで比較を続けると、両検索エンジンがどのような記事を選ぶ傾向にあるのか、少しずつ特徴が見えてきます。

そこで、

「この違いは何によって生じているのだろう」

と考えます。

記事の構造。

検索意図への適合。

テーマの扱い方。

サイト内の関連記事との関係。

さまざまな可能性を考え、別の記事やクエリでも確認します。

そこから、

「Google経由のPVをどう増やすか」

「すでに大きな流入を生んでいるBingをさらにどう伸ばすか」

という次の課題が生まれます。

仮説を立てる。

何かを変える。

結果を待つ。

また観測する。

この繰り返しです。

ブログ運営のキモは「本音で世界と勝負する」ことです

ここまでの方法を使えば、PVを増やすための施策をいろいろ考えられます。

私にとってブログ運営のキモは、自分の本音や本心を表現したうえで、世界へ出し、PVを増やすことにあります。

検索需要の大きいテーマを探し、需要に合わせて記事を効率よく作る方法もあります。現在のAIを活用すれば、その方法もかなり高度化できます。

私が面白いと感じるのは、自分の中から生まれた着想を出発点にするブログです。

自分が本当に考えていることを書く。

自分が経験したことを書く。

日常や社会を見ながら感じた違和感を拾う。

そこから一つの問題を見つける。

その問題を他人にも理解できる文章へ変えていく。

大事なのは、検索需要に自分を合わせることより、自分の本音を核にしたまま、社会に通用する文章へ磨き、その結果としてPVを取ることです。

そこに、この趣味の難しさと面白さがあります。

本音を社会に通用する文章へ変えます

本音から始まった文章を、推敲によって磨いていきます。

事実関係を確認する。

論理の飛躍を探す。

個人的な経験から一般化できる範囲を考える。

他者を傷つける表現があれば、伝えたい内容を維持しながら表現を整える。

異なる立場から見たときにも論理が成立するかを考える。

AIにも読ませ、論理構造や表現について検討させます。

こうして、自分の本音や本心を核として残しながら、他人が読み、理解し、評価できる文章へ磨いていきます。

私が目指しているのは、自分の本音を社会に通用する文章にすることです。

そして公開後、その文章がどの程度届いたのかを、PVや検索結果から観測します。

ここにブログならではの手応えがあります。

まだ言葉になっていない問題を定式化します

私が特に面白いと感じるのは、まだ十分に言語化されていない問題を見つけたときです。

多くの人が何となく感じている。

個々の体験として語られている。

そこに共通する構造を探します。

そして、

「これは、こういう構造ではないか」

と定式化します。

個別の出来事を一段高いところから眺め、その背後にある共通構造を考える。

この作業によって、自分自身の視点も一段上がります。

それまで感覚として持っていたものに言葉が与えられ、自分の理解も深まります。

そして、その文章を読んだ人の中に、

「そういうことだったのか」

「この見方なら、自分の経験も説明できる」

という新しい認識が立ち上がることがあります。

自分一人の中にあった考えが、文章を介して他人の思考の一部になる。

その反応の一部をPVとして観測できる。

これがブログの大きな魅力です。

私は、読者の中に、それまでなかった見方を一つ立ち上げる記事を書きたいと思っています。

書いた記事には、世界から反応が返ってきます

記事を投稿し、一定期間が経ったら効果を見ます。

検索されたか。

SERPに表示されたか。

クリックされたか。

読まれたか。

ほかの記事へ回遊したか。

PVは増えたか。

これらの数字は、世界から返ってきた反応の一部です。

タイトルを変えたらクリックが増えた。

改稿したら検索流入が増えた。

関連記事を増やしたら回遊が増えた。

そうした変化が数字として現れます。

期待した結果と違えば、原因について仮説を立てます。

テーマ。

検索意図。

タイトル。

記事冒頭。

本文の構造。

内部リンク。

既存記事との関係。

データと照合しながら可能性を検討します。

自分ではそれほど期待していなかった記事が、何年も読まれ続けることもあります。

そこにも分析する価値があります。

得られた知見を次の記事や既存記事の改善に利用します。

そして、また世界へ出します。

着想 → 論点整理 → ドラフト作成 → 推敲 → 公開 → 世界からの反応 → 観測 → 分析 → 仮説 → 改善 → 再公開

この循環を何年でも続けられます。

書くと、自分の知識も増えていきます

記事を書くと、自分が何を知っていて、何を知らないのかが明確になります。

頭の中では理解していたことも、文章として他人に説明しようとすると知識の穴が見つかります。

そこで調べます。

新しい知識を吸収します。

それまで持っていた知識と結びつけます。

すると、新しい見方が生まれます。

そこから、また次の記事の着想が生まれます。

つまり、

知識を外へ出す → 知識の穴を発見する → 調べる → 新しい知識を吸収する → 自分の認識が更新される → また書く

という循環も生まれます。

ブログは、自分の知識を棚卸ししながら、新しい知識を吸収し続けられる趣味でもあります。

ブログ運営は、自分と世界との終わりのない知的なゲームです

自分の着想、本音、経験、知識、個性を記事にする。

暫定タイトルと論点を整理してAIに提示し、最初のドラフトを作る。

その文章を自分で読み、修正点や追加すべき論点をAIへ返す。

対話を繰り返しながら、社会に通用する文章へ磨く。

WordPressで管理して公開する。

その瞬間、自分の考えが世界へ出ます。

検索エンジンという巨大な情報空間の中で、自分の記事が無数の記事と並びます。

誰かが検索する。

SERPに自分の記事が現れる。

タイトルを見て選ばれる。

読まれる。

その反応をGSCやGA4、WordPressのPVで観測する。

異なる計測手段の数字が食い違えば、その理由を考える。

直接観測しにくいものがあれば、複数のデータが最もよく整合する条件を探す。

AIの処理能力を使い、人間が仮説を立てる。

記事を修正する。

新しい記事を書く。

サイト全体の構造を改善する。

そして再び世界へ出す。

自分のアイデアに興味を持つ人は、世界のどこかにいるのか。

自分が見つけた問題の構造は、他人にも意味を持つのか。

自分の文章は、無数の情報の中から選ばれる力を持っているのか。

その問いに対して、世界から少しずつ反応が返ってきます。

私は、この構造がとても面白いと思っています。

自分対世界。

自分の考えを世界へ差し出し、どこまで届くのかを試す勝負です。

まだ言語化されていない問題を見つける。

それを定式化する。

構造として考える。

記事を書く過程で自分自身の視点を一段上げる。

その文章を世界へ出し、どこかの誰かの中に新しい見方を立ち上げる。

そして、その反応を数字として受け取り、また考える。

文章を書くこと、考えること、学ぶこと、分析すること、実験すること、世界とつながることが、一つの活動の中につながっています。

ブログ運営は、自分の本音と知性を使って世界と向き合う、終わりのない知的なゲームです。

AI、WordPress、GSC、GA4という道具がそろった現在、そのゲームは以前よりさらに奥深くなっています。


Footnotes

  1. WordPress(WP):ブログやWebサイトの記事を作成・公開・管理するためのCMS(コンテンツ管理システム)。本文、画像、カテゴリー、タグなどを一元的に管理できる。
  2. Google Search Console(GSC):Google検索におけるサイトの表示状況を確認するサービス。検索クエリ、表示回数、クリック数、CTR、平均掲載順位、インデックス状況などを確認できる。
  3. Google Analytics 4(GA4):Webサイトを訪れたユーザーの流入経路やサイト内での行動を分析するアクセス解析サービス。
  4. 検索クエリ:ユーザーが検索エンジンの検索欄へ実際に入力した語句や文章。
  5. WPPP(WordPress Popular Posts):WordPressで記事ごとの閲覧数などを記録・表示するプラグイン。本記事では、WordPress側で把握する記事別PVのログとして利用している。
  6. SERP(Search Engine Results Page):検索エンジンで検索を行った際に表示される検索結果ページ。

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    筆者紹介は理屈コネ太郎の知ったか自慢|35歳で医師となり定年後は趣味と学びに邁進

作成者: 理屈コネ太郎

元消化器内視鏡医・産業医。現在は社会・人間行動・構造分析をテーマに執筆活動を行う。定年退職後はヨット・ボート・クルマなど趣味と構造研究の日々を過ごす。

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