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はじめに
私のボートはキャビン内も土足OK。
多くのオーナーが、マイボートのキャビン内を「土足禁止」にしています。
床を汚したくない、室内を清潔に保ちたい、日本人ゆえの素朴な習慣だから──その気持ちはよくわかります。
しかし、私・理屈コネ太郎は、あえて“土足OK”の運用を選んでいます。
その理由は、とても実用的かつ合理的なものです。
シングルハンドと「土足禁止」の相性の悪さ
私のボート運用は、基本的にシングルハンド(単独運航)です。
離着岸時は、操船とロープ作業を同時並行でこなす必要があります。
その最中に靴を脱いだり履いたりしている余裕がないというのが、正直なところです。
濡れた足も「土足扱い」で効率的に運用
さらに、SUPやシュノーケリングの後は足が濡れていることもあります。濡れた足は土足と同じ扱いで、水から船に上がった際にマットで軽く水分を拭くだけで、そのままキャビン内外を行ったり来たりしています。土足OKだからできる運用です。
靴を履いたまま、或いは脱いだまま安全に素早く行動できること。
これが私の「土足OK派」の第一の理由です。
船内外を一体化するという発想
たとえばダイバーであれば、疲れた体をスターンデッキで横たえるのはごく自然な行動です。
このとき、「ここから先は土足禁止」といった境界線を設ける発想自体が存在しません。
私も同様で、船内外の床面を明確に分けるよりも、ひと続きのスペースとして柔軟に使うほうが、海遊びのスタイルに合っていると感じています。
「床を区切ること」よりも「使い方に応じて合理的に動けること」。
これが私の価値基準です。
清潔さは「帰港後の対応」で保つ
土足OKといっても、当然ながら清潔さは大切にしています。
帰港後の掃除と換気
体や足が汚れたときは海水で流せばよく、床が汚れたときは帰港後に水ぶきします。
その後は除湿と換気をしっかり行えば、十分に衛生的な状態が保てます。
靴を脱ぐだけでは清潔にならない
キャビン内土足禁止の運用をしても、船内に湿気が籠ったり、靴下や素足、場合によってはせき込む人がキャビン内の清潔度を下げます。
単純に「靴を脱ぐ」だけで衛生や安全が担保されるわけではないのです。
キャビン内を清潔に保つには、帰港後の船内清掃や、普段からの換気と除湿が大切でしょう。
釣りをしないという立場から
そしてもう一つ、見落とせない前提があります。
今のところ、私は釣りをまったくしないのです。
持ち帰る派の釣り人達は、船上で魚を道具を使って〆たり血抜きしたりといった作業が日常的です。
その際に魚の血液や鱗がキャビン内に入らないよう、空間を明確に区別することは理にかなっています。
もし釣りをするとしたら?
そうなると、靴の履き替えや動線の管理を含め、衛生対策が必要になるでしょう。
むしろこの場合、キャビンよりも〆たり血抜きしたりする場や道具のほうが清潔度が高い必要があるくらいです。道具や場が不潔だと、せっかくの魚を雑件で汚染する事になりますから。
結論:「何を優先するか」
結局のところ、「土足OKにするか、禁止にするか」は価値観と使い方の問題です。
「船は家だ」「床は室内だ」という考え方も、もちろん理解できます。
ただ、私にとっては“遊びの自由度”と“作業効率”のほうが優先度が高いのです。
そういうわけで──
理屈コネ太郎は、マイボートを土足OKにしているのです。
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